「盗塁」はドロボーで「犠打」は残酷?宮城県高野連が躍起になる“言葉のクリーン化”にツッコミ殺到

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宮城県高等学校野球連盟が、野球用語に含まれる「殺」「刺」「死」「盗」などの漢字表現について見直しを検討している方針が明らかになり、SNS上では「デッドボール(死球)はどう言い換えるの?」など、批判が噴出している。

SNSで批判噴出「忌み言葉無くす前に部内の虐待問題無くせよ」

発端となったのは7月9日の河北新報や共同通信の報道で、同連盟が教育的配慮の観点から、より穏当な表現への言い換えを検討する委員会を設置したと伝えられたことだった。

“言葉のクリーン化”方針を受けSNSでは、方針そのものに対する厳しいツッコミが殺到。「言葉狩りだ」「イメージうんぬんなんだろうけど、イメージとしての言葉を教えるのが大人の役目だろ。『イメージが悪いから禁止!』はただの怠慢」「教育について考えるなら、部活の体罰やイジメを如何に減らすかを反省するべきであって、漢字を考え直すのは明らかに優先順位の低いテーマ」「忌み言葉無くす前に部内の虐待問題無くせよ」「デッドボール(死球)はどう言い換えるの?」といった声が並び、用語見直しの意義や優先順位に疑問を投げかける投稿が相次いでいる。

議論となっているのは、「刺殺」「補殺」「盗塁」「盗塁死」などの定着した表現だ。SNS上では「じゃあ、どんな言い換えならいいの?」と、ちょっとした大喜利状態になっている。

「犠牲フライ」はMLBでも「SF(Sacrifice fly)」…「sacrifice」は直訳すると「犠牲」なんですが

たとえば「刺殺」は、「アウト成立」や「打者アウト」への置き換えが考えられそう。直接アウトを奪うことはなかったものの、捕球や送球によってそのアウトの成立を補助した野手に記録される「補殺」は、「連携アウト」「補助アウト」といった言い換えが想定される。しかし、実況では「ショートゴロ、セカンド送球、アウト成立」となってしまい、説明的で野球観戦のテンポが変わる可能性がある。

また「盗塁」は、「進塁成功」「次塁進出」、「盗塁死」は「進塁失敗」「進塁アウト」となるのだろうか。「一塁走者がスタート、二塁へ進塁成功」「スタートを切ったが進塁アウト」といった表現で意味は伝わるが、「盗塁」という言葉が持つ瞬発的なニュアンスはどうにも伝わらなさそうだ。英語の「スチール成功」「スチール失敗」を使う案もあるが、そうなると「二盗」「三盗」は「二スチ」「三スチ」になるのだろうか?

「走塁死」「けん制死」についても、「走塁アウト」「けん制アウト」とする方向が考えられる。「三本間で挟まれて走塁アウト」「けん制で飛び出したランナーがアウト」といった形で表現可能だが、「死」が持っていた結果の強さが薄れてしまう。

宮城県高野連の方針に従うなら、「犠牲バント」や「犠牲フライ」など、もってのほかだろう。しかし、MLBでも犠牲バントは「SH (Sacrifice Hits)」、犠牲フライは 「SF(Sacrifice fly)」表記だ。「sacrifice」は、直訳すると、まんま「犠牲」。これを残酷として言い換えるのは少々無理がありそうだ。

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