防災専門家が緊急警告! 割れ残り・スロースリップ・スーパーエルニーニョが重なる、この夏の「最悪のシナリオ」

「割れ残り領域」がついに破壊 スロースリップが引き金に

実は、25日に震度6強を観測した青森県階上町では、4月20日にも震度5強(マグニチュード7.7)の地震を記録したばかりだった。この際、巨大地震の発生確率が相対的に高まったとして、気象庁から「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されている。

前出の渡辺氏が、その連動性の恐怖を深掘りする。

「プレート境界がゆっくりとずれ動く『スロースリップ』という現象がこのところ活発化しており、これが今回の地震の引き金になったと考えられます。さらに不気味なのは、今回の震源地が1994年に起きた『三陸はるか沖地震』に酷似している点です」

専門家によると、昨年12月に発生した青森県東北沖地震は「三陸はるか沖地震」の北側、今年4月の地震は南側、そして今回の震度6強は西側で発生した。つまり、過去の巨大地震の歪みが解消されず、北と南に挟まれて溜まり続けていた「割れ残り」と呼ばれる危険領域が、ついに耐えきれずに破壊されたのだ。

サイエンスライターはこう分析する。

「今回の地震で割れ残り領域の西側は壊れましたが、東側の大部分は依然として滑らずに残ったままです。ここが大地震に繋がるエネルギーをまだ内包していると見ていいでしょう」

渡辺氏も「地下では何が起こっても不思議ではない。400年に1度あるかないかの超巨大地震が、明日起きてもおかしくない状況なのです」と、本震への警戒を促す。

一方、日本国民にとってもう一つの脅威となっているのが、週末に関東を襲った「ダブル台風」だ。2つの台風が同時に接近すると、互いに干渉し合って動きが極めて複雑になる。進路だけでなく強さも急変し、予想より早く上陸したり、逆に停滞して大雨をもたらしたりする。今回は列島の南側をすり抜けたが、一歩間違えれば北側にズレて日本を縦断していた可能性もあった。