FIFAワールドカップ2026 蝶野正洋が語る日本代表の“チームワークの強さ”【蝶野正洋の黒の履歴書】

蝶野正洋(C)週刊実話Web

海外組が代表で一つになる理由

6月12日(日本時間)から、「FIFAワールドカップ2026」が開幕した。今年は2月に冬季オリンピック、3月にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)があり、格闘技でもビッグマッチが続くなどスポーツイベントが目白押しだったので、さすがのワールドカップも落ち着いた感じになるかと思ったけど、やっぱり日本代表戦の盛り上がりは別格だね。地上波でテレビ生中継があるというのも大きい。予選リーグ初戦のオランダ戦は早朝からテレビ観戦したけど、手に汗握ったよ。

俺はワールドカップの時期になって、改めて選手の名前を認識するくらいなんだけど、日本サッカー界は本当に層が厚くなったよね。サブの選手も含めて有力な選手がそろっていて、2チームできるぐらいの陣容だよ。それだけ競争も激しくなっているから、各ポジションのレベルも上がっている。

それにチームワークが抜群だ。気持ちが一つになっているし、チームの和という部分では世界トップクラス。これは海外組が増えてきたことの反動でもあると思う。

海外のスポーツチームは世界中から選手を集めるから、ポジション争いがより過酷になる。要は限られた椅子の取り合いだから、チームメイトといえども仲間じゃない。試合もチームで勝つことよりも、自分が生き残るために、いかにそのゲームで成果を出すかということが重要になってくる。

それにヨーロッパあたりだと、いまだにアジアの選手を見下すようなところもあるから、いい位置にいてもボールが半分くらいしか回ってこない。そういう状態から周りに認められて、チャンスを見出して、活躍していかなくちゃいけないから、海外遠征をする日本人選手たちは、みんな孤独なんだよ。

そこで日本代表として招集されて、チームのために日の丸を背負って試合をするというのは、気持ちが違ってくるじゃないかな。個人ではなく、このチームで勝つんだという当たり前の想いが共有できる時期なんて、ワールドカップくらいしかない。そんなときに、いつも以上に力を発揮するというのが日本人独特の感性だよね。

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