日本人の2人に1人が知らない…巨大地震に「震度8」や「震度10」が存在しない驚きの理由

北海道から九州にかけて揺れを観測した「東日本大震災」も最大震度7だった

4月以降、大きな地震が急速に増えている。震度5弱以上の揺れを伴う地震は11回を数え、うち25日には岩手県沖で震度6強、翌26日には山梨県の富士山近くで震度6弱の揺れを示す地震が起きた。

これら地震の後にはSNSには「震度8だったらどうなっていたのか」「震度10が来たら日本は終わりだ」といった投稿が散見されるが、ここで一つ、根本的な疑問が浮かび上がる。そもそも震度8や震度10は存在するのか——。

■日本人の2人に1人が知らない「震度の真実」

結論から言おう。日本には震度8も震度10も存在しない。気象庁が定める震度階級は「震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7」の10段階で、震度7が事実上の最大値なのだ。

「ところが『震度=10段階』といった認識がひとり歩きして、『震度10』や『震度8』があると考える人が増えており、防災に関したあるアンケートでは震度8以上と誤答した人が50.6%にのぼった。日本人の2人に1人が、震度の上限を誤って覚えているのです」(防災ジャーナリスト)

■震度7という「最高震度」の正体

では、なぜ震度7が最大なのか。理由は2つある。

「1つは、震度7を大きく超えるような揺れが、これまで一度も観測されたことがないという事実です。もう1つは、震度7の時点ですでに『想定しうる最悪の被害』が示されており、それより上の区分を作っても防災行動が変わらないからなのです」(同)

ここで重要なのは、この最高値には「上限がない」という点だ。震度7の揺れには上限がなく、もし想定外の大きな揺れが発生したとしても、震度8や震度9ではなく震度7と表現される。つまり震度7とは「最大震度」であると同時に、どんな巨大な揺れも飲み込む「開放された天井のない階級」なのだ。

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