【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第七夜 「配信者」 謎の数字だけのDMが示したある未来

■ 焼けたホテル

配信先のホテルがまさか…
数日後、コラボ相手から電話がかかってきた。
「……お前、来なくて本当に良かったよ」
受話器の向こうの声は震えていた。

「あの日、あのホテル火事になったんだって。三階の窓が全部、同じタイミングで赤く光って、そのまま一気に燃え上がったらしい」

彼は言葉を失った。もし予定通りホテルに向かっていたら。
もし、あの数字をただのスパムだと決めつけていたら、自分は今、どこにいたのだろう。
あのDMは、一体誰が送っていたのか…

画面の向こうから必死に「行くな」と訴えていたのは――
彼を死から遠ざけた“何か”だったのか。

それとも、あの夜、ホテルに取り残された誰かの、最後の叫びだったのか。
彼はその後、心霊スポットの配信をやめた。
今でも、知らない通知が来るたび、反射的に画面を伏せてしまうという。

■ 届いていたのは、誰の叫びか

あなたのスマホに届く、その『身に覚えのない通知』。
さっき、一度だけ、見慣れない数字の並んだDMが来ていなかっただろうか。
――いや。
気づいていないだけで、もう既に届いているのかもしれない。

その数字を、本当にただのスパムだと、言い切れますか?
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國澤一誠(くにさわいっせい)

長年の怪談語りと取材活動を通して集めた膨大な怪談ファイルを持つ怪談家。

実体験や現地取材に基づいたリアルな描写に定評があり、YouTubeやトークイベントなど多方面で活躍中。