【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第七夜 「配信者」 謎の数字だけのDMが示したある未来

配信者に届いた謎の数字の秘密とは…
これは4年ほど前、心霊スポットを一人で回っていた元配信者の男が体験した話だ。

■ 見知らぬDM

ある日、Xの通知が一件だけ震えていた。
送り主に見覚えはない。開いてみると、メッセージは一行だけだった。

『 20220320 – 197 』

スパムだと思い、その日は気にしなかった。
だが翌日も、またその翌日も、まったく同じ文面が届く。

『 20220320 – 197 』

気味が悪くなりアカウントページに飛ぼうとすると、画面には「エラー」とだけ表示される。まるで、最初から存在しない場所から送られてきているようだった。

■ 配信中の異変

数日後の夜。彼は心霊スポットから生配信をしていた。
そのとき、コメント欄がざわつき始めた。

「今日、誰か一緒にいる?男の声で“行くな”って聞こえる」
「私も聞こえる……なんか、ぶつぶつ言ってる」
「え……“にーぜにーにー”みたいな声がするんだけど……」

彼自身には何も聞こえない。風の音と、自分の足音だけだ。
「怖いこと言うなよ」と苦笑しようとした瞬間、スマホが震えた。
通知だ。DMが届いている。
画面には、またあの数字が浮かんでいた。

『 20220320 – 197 』

指先が冷たくなる。彼はリスナーに打ち明けた。
「最近ずっと変なDMが来るんよ。 知らんアカウントから数字だけ送られてくる。 『 20220320 – 197 』って。 ページ開こうとしたら毎回エラーになんねん」

その瞬間、コメント欄が一度だけ静まり返り、次の瞬間、ひとつの文字が叩きつけるように流れた。

「待って……今、そっちのマイクのすぐ近くでぶつぶつ言ってる男、ずっと『20220320』って繰り返してる……。で、最後の『197』って……“行くな”って聞こえる……!」

コメント欄が一斉に止まり、彼の背中にも、遅れて悪寒が走った。
その夜、彼には「とあるホテル」でコラボ配信の予定があった。

日付は、まさにその数字の通り――2022年3月20日。
あまりの不気味さに、彼は理由をぼかしたまま、コラボ相手にキャンセルを申し出た。
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