【W杯の光と闇②】イエローカードで突破を決めた日本代表W杯史上初の衝撃ルール

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日本代表がブラジルと激突。決勝トーナメントはいよいよ過熱しているが、技や力による勝利だけでなく「フェアプレーポイント」というルールが、今大会も順位決定に影響する可能性がある。そのフェアプレーポイントが史上初めてW杯で適用され、世界中を巻き込んだ大論争を引き起こしたのが、2018年ロシア大会の日本代表だった。

勝ち点・得失点差・総得点――全部並んだという前代未聞

グループHはコロンビアが勝ち点6で1位通過。日本とセネガルが1勝1敗1分けで勝ち点4、得失点差0、総得点4と全ての通常基準で完全に並んだ。そこで初めて、警告や退場数によるフェアプレーポイントが適用された。

日本4ポイント対セネガル6ポイントで日本が2ポイント優位となり、2位で決勝トーナメントに進出した。フェアプレーポイントが順位決定の決め手となったのは、W杯史上初めてのことだった。得点でも勝敗でも決着がつかなかった末に、イエローカードの枚数が運命を分けたのだ。 

0-1で負けながら「勝ちに行かない」という賭け

この結末を生んだのは、グループリーグ最終節ポーランド戦での西野朗監督の決断だ。後半、日本はポーランドに0-1で負けていた。しかし同時刻に行われていた別会場でコロンビアがセネガルを1-0でリードしており、このまま両試合のスコアが動かなければフェアプレーポイントの差で日本が突破できる計算だった。

西野監督は「パス回し」に入ることを決断。セネガルが得点しないことを前提にした他力本願な作戦選択で、スタジアムはブーイングの嵐となった。長谷部誠主将が交代出場し、身振りを交えてイレブンに「警告を受けないように」とベンチの指示を伝えた決定的な瞬間は、今なお語り草になっている。

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