【W杯の光と闇②】イエローカードで突破を決めた日本代表W杯史上初の衝撃ルール

「W杯最恥の10分間」――世界メディアが一斉に批判

ドイツ紙ビルトは「W杯で最も恥ずべき10分間」と断じ、フランス紙レキップは「ジャポン、それほどフェアプレーじゃない」と皮肉った。

また、イタリアのテレビ局は「アンチ・スポーツ精神だ」と批判。ポーランドサッカー協会のボニエク会長も「リードされている日本が自ら負けを選んだ。こんな試合は初めてだ。試合とは呼べない内容だった」と痛烈に批判した。欧州メディアがこれほど一斉に批判に回った試合も珍しい。

「合理的判断」か「恥」か——国内でも賛否真っ二つ

しかし日本国内の評価は割れた。Yahoo!のアンケートでは「評価しない」49.4%に対し「評価する」が46.7%と、賛否がほぼ拮抗した。欧州メディアが一斉批判に回ったのに対し、日本メディアは肯定寄りの意見が目立った。

数理科学の観点からも、「パス回しをした方が決勝トーナメント進出の確率が8%前後上がる」という計算が後に示され、西野監督の判断は合理的だったことが裏付けられた。賛否を超えて明らかなのは、グループリーグを通じて警告数が極めて少なく、フェアプレーポイントでセネガルを上回ったことが突破につながったという事実だ。

あの10分間が美しかったかどうかはいまだにさまざまな意見があるが、日本代表が誰よりも「フェアプレー」を体現し続けた大会だったことは、イエローカードの枚数が証明している。

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