サバが1本1000円超えの高級魚に! ノルウェー輸入半減「サバショック」の深刻な実態

もはや庶民には手が出ないかも

アジ、イワシと並び“庶民の魚”として食されているサバが国内の水揚げ量減少に加え、ノルウェーからの輸入が半減したことで、価格が高騰している。一方、高級魚のクロマグロは豊漁で放流されるという皮肉な現象が起きている。

「家庭の食卓を支えてきたサバの国内水揚げ量はこの10年で約53万から約25万㌧と半分以下に減少する〝サバショック〟となっています。サバショックは、輸入の約5割を占めるノルウェー産が資源保護のため、今年の漁獲枠を昨年のほぼ半分の約8.4万㌧に制限したことも影響しています」(漁業関係者)

仕入れ値が倍以上「もう大衆魚と呼べない」


東京・豊洲市場の水産仲卸業者はこう嘆く。

「サバの不漁で1本400~500円だった仕入れ値が1000円以上に跳ね上がりました。最早、サバは大衆魚と呼べなくなった」

サバはDHAやEPAに代表されるオメガ3系高度不飽和脂肪酸を豊富に含んでおり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きがある、さらに肌の新陳代謝が良くなることから美容効果が注目され、サバ缶ブームにひと役買った。

はごろもフーズがサバ缶4品目を値上げ

サバの不漁で、はごろもフーズは6月1日の出荷分からサバ缶4品目の参考価格を税別275円から335円に引き上げた。

「サバショックの影響は大きい。幸い、サバと並び栄養価が豊富なイワシは大漁が続いている。イワシの塩焼きや蒲焼き、刺身などで我慢するしかありません」(フードジャーナリスト)

豊漁なのにクロマグロを放流するという皮肉

さて、“黒いダイヤ”と言われるクロマグロは豊漁でも喜べないでいる。

「クロマグロは、新潟県や静岡県、沖縄県など全国的に豊漁なのに大量に放流している。各地のクロマグロ漁が漁獲制限に近づいているからリリースせざるを得ないんです。同じ定置網にかかったマダイやフグなどの高級魚もより分ける時間がないから一緒に逃がさなければならず、漁師としては悔しいと思いますよ」(前出・豊洲市場の仲卸業者)

物価高の折、サバにしろクロマグロにしろ、漁獲制限を緩和すれば安価になるのだが…。

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