雨の日こそが絶景だった…西日本の紫陽花名所5選・2026年最新情報【紫陽花寺絶景ガイド・後編】

三室戸寺

6月は長雨のためか、毎年心も身体も沈みがちとなる方が多いが、そんな時こそ“逆転の発想”で梅雨時を思い切り楽しんでみてはいかがだろうか。今回は、この時期にしか味わえない紫陽花寺を大特集。後編は西日本の名刹を五つご紹介しよう。(2回中の2回)

紫陽花寺絶景ガイド・前編(東日本編)】を読む

①三室戸寺(京都府宇治市)
西日本屈指の「あじさい寺」は夜こそ本番! 50種2万株が雨の闇に浮かぶ幻の光景

50種2万株が乱れ咲き!

宝亀元年(770年)、光仁天皇の勅願によって創建されたと伝わる三室戸寺は、本山修験宗の別格本山であり西国三十三所第10番の霊場だ。

花の寺として名高く、境内のあじさい園には西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花と呼ばれる七段花など50種2万株が咲き乱れる。

2026年のあじさい園開園は5月31日から7月5日まで、拝観時間は8時30分から15時10分(最終入場)、拝観料は大人1,000円・小人500円だが、紫陽花の最盛期には夜間の拝観も実施している。

6月13日から28日の間の土・日曜のみ19時から21時(20時30分受付終了)にライトアップを実施。拝観料は大人1,000円・小人500円で昼夜入替制となる。

ライトに照らし出された2万株の花が雨の闇に浮かび上がる光景は、昼間とはまったく異なる次元の美しさで、ハート型の紫陽花を探すというお楽しみも境内に仕掛けられている。

京阪三室戸駅から徒歩約15〜20分。西日本のあじさいの名所を一か所だけ選ぶなら、まずここを押さえておきたい。

②柳谷観音・楊谷寺(京都府長岡京市)
大河ドラマ×映画ロケ地×花手水発祥――今年の楊谷寺は見どころが多すぎる

楊谷寺は6月公開予定の映画『黒牢城』のロケ地にもなった名勝

大同元年(806年)、清水寺の開祖・延鎮によって開かれた京都・長岡京の古刹・楊谷寺(ようこくじ)は、「柳谷観音」の名で親しまれる西山浄土宗の寺院だ。

境内から湧く「独鈷水(おこうずい)」は空海ゆかりの眼病平癒の霊水として古来から信仰を集め、江戸時代には霊元天皇の眼病を癒したとも伝わるが、6月1日から30日に開催される「あじさいウィーク」では、約4,500本の紫陽花が境内を彩り、境内七か所に並ぶ花手水が幻想的な輝きを見せる。

また、花手水発祥の地として全国的に知られるこの寺は、今夏はイベントも盛りだくさんだ。6月19日公開の映画『黒牢城』のロケ地となった上書院の特別公開、大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんだ特別展示が加わり、例年以上の多彩な魅力を放つ。

拝観料は1,000円(上書院は別途1,000円)、9時から17時(完全閉門)。アクセスはJR長岡京駅またはJR向日町駅からタクシーで約15〜20分。梅雨の雨粒を宿した花手水の輝きは、晴れた日には出せない魔法の美しさだ。

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