劇場版『旅人検視官 道場修作』主演の内藤剛志が明かす“芸能界の掟”「舘ひろしさんに頼まれたら断れない」

内藤剛志(C)週刊実話Web

里見浩太朗、柄本明、角野卓造…内藤剛志が絶大な信頼を寄せる名優たち

――出演者の方についても教えてくださいますか。
内藤 映画化となったときに、こういう方々に出ていただきたいとプロデューサーさんに申し上げたんです。特に、上司や先輩として道場を叱ってくれる人。お名前の例を挙げると『水戸黄門』でご一緒した里見浩太朗さん。そして僕が20代からお付き合いがある柄本明さんや、何度も共演させていただいている大尊敬する先輩の前田吟さんに角野卓造さん。すごいと思ったのは、僕のリクエストを全員が受けてくださったことです。

――由美子さん役には南果歩さんがキャスティングされました。ドラマでは固定の女優さんはいませんでしたが、南果歩さんの由美子さんはいかがでしたか?
内藤 果歩ちゃんはストライクですね。僕、時代劇『はんなり菊太郎』(NHK)を2002年から3シリーズやったんですけど、その恋人役が果歩ちゃんです。だから、江戸時代からパートナーなんですよ(笑)。ドラマの第7作の撮影を先日までやっていたんですけど、『由美子』って言った瞬間にその顔が浮かぶんですよ。

――松山の魅力と、実力ある俳優陣が繰り広げる劇場版に期待を寄せられている方も多いと思います。『道場修作』シリーズも含めて、そもそもサスペンスドラマの魅力ってどういうところにあるのでしょうか。
内藤 気軽に楽しめるエンターテイメントという意味でいろいろ揃ってますね。例えば、サスペンスがあるから解決を知りたくなって、物語に引き込まれます。殺人がいいとは決して思いませんけど、その謎解きが最大の魅力のように思います。2時間、実質は90数分間のなかで1つのストーリーを語りきるという点もいいと思います。そしてその途中に、ご当地の名所や名物が入ってきます。でも、それを僕たちがかつて当たり前にやってしまってダメにしてしまったわけです。なので、『道場修作』シリーズは、使い切ってしまった資源をもう1回考え直す〝2時間ドラマの第2章〟だと思ってます。僕やスタッフ全員で考えた新しい見せ方を取り入れつつ、サスペンスと、誰かの人生の一端をちょっと感じられるという2時間ドラマの魅力は失わないで作っていきたいです。

――確かに『道場修作』は温故知新を感じる作品です。
内藤 こうやって一生懸命喋る1つの理由は、『道場修作』をご存じない方がいらっしゃるからなんです。知らないのは全然いいので、知らない人が見ていただくまでが重要だと思うんです。入口としては『何この映画?』『内藤がまた刑事やってるね』と思ってくださってもいい。見ていただいて、『ああこういうことか』って。定年退職した男の第二の人生とか、奥さんに対する思いとか、そういう生き方もあるんだなって思ってもらえればいいなと思います。