蝶野正洋(C)週刊実話Web
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「強豪私立だけが得をする」蝶野正洋が語る“部活格差”と遠征事故の根深い問題【蝶野正洋の黒の履歴書】



悲劇を繰り返さないために必要なことは…

でも、事故も多かった。俺の修行先だったカナダで、日本でも活躍していたアドリアン・アドニス選手が交通事故で亡くなっている。何もない田舎道を走っていたら、巨大な鹿が飛び出してきて、それを避けようとして事故にあったという。

試合中のアクシデントは、団体やプロモーターがケアしてくれることはあるけど、移動中の事故は自己責任になるので、基本的に保障はない。でも、これはプロの世界の話。アマチュアの学生だったら、移動中でも保護されないといけないはずだよ。

学校ごとにルールを作ると資金力で差が出てきてしまうから、これはもう自治体や教育委員会がレギュレーションを定めるべきだよね。そして移動の際には責任者を決めて、安全管理を徹底する。

クルマの運行前点検を義務付け、ドライバーに信頼がおけなかったら別の人に交代する、場合によっては中止にすることもできるくらいの強い権限を持たせた方がいい。

このような事故が二度と起きないように、部活の日数制限など新たなルールづくりが必要だと思うよ。

「週刊実話」6月4・11日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。