完璧な大富豪か、夢追う元恋人か――映画『マテリアリスト 結婚の条件』が突きつける“婚活のリアル”【やくみつるのシネマ 小言主義 第298回】

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【やくみつるのシネマ 小言主義 第298回】『マテリアリスト 結婚の条件』
ニューヨークの結婚相談所で働くルーシー(ダコタ・ジョンソン)は、マッチメーカーとして活躍しているが、彼女自身は仕事一筋の独身を貫いている。そんな彼女の人生が、2人の男性によって揺れ動く。1人はルーシーのクライアントの兄で、投資家のハリー(ペドロ・パスカル)。情熱的なアプローチを受ける。その一方、俳優を目指すも、貧乏生活に耐えられずに破局した、元恋人のジョン(クリス・エヴァンス)。家柄も人柄も学歴も完璧なハリーとの交際に踏み出すルーシーだったが、夢を諦めないジョンへの思いも再燃し、岐路に立たされる。

理想の条件だけでは測れない “結婚相手探し”の難しさ

ラブロマンスだと聞いていたので「なんで自分の担当になったんだ?」と不思議に思ったのですが、見終わってみれば面白かったですねぇ。

婚活を巡る映画なわけですけれど、結婚している人も、もう自分はいいやと思っている人も、あるいは今まさに婚活の最中にある人も、それぞれに何か思い当たる節があって楽しめるのでは。

中には、楽しいどころか、身につまされている人もいるかもしれないですけども…。

舞台はニューヨーク。結婚相談所で“マッチメーカー”として働くルーシーが主人公。ま、昔で言うお見合いおばさんですね。

高望み過ぎだろうと思える登録者の理想や条件を合致させて、ベストパートナーを見つけ出すだけならAIでもできそうですが、彼女は人間力が抜群。

クライアントに寄り添い、たとえダメでも「次に行こう」と励まし、信頼を勝ち取る敏腕の仲人。収入格差も人種の多様さもこちらの比ではないでしょうから、日本も抱えている問題が拡大して見えるという点でも興味深いと思いますね。

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