この春、全国で母親を狙った事件が多発 「葬式代なし・年金消える」が動機の家庭内犯罪の深刻な実態

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3月の京都・子殺し事件をはじめ、大分の18歳パパ活殺人や北海道の妻の遺体焼却など、この春は残酷な事件が全国で多発。同時に母親に対する殺人・死体遺棄事件も目立っている。

「葬式代がなかった」「年金がもらえなくなる」格差社会が生む動機

「4月末には同居していた実母の遺体を自宅に放置していたとして、福岡で59歳の息子、また栃木で62歳の娘がそれぞれ死体遺棄容疑で逮捕されています。福岡の事件は『葬式代がなかった』、栃木の事件は『年金がもらえなくなる』のが理由で、今の格差社会を象徴する事件ですが、宮崎では手の込んだ母親殺しも起きています」(社会部記者)

宮崎から650キロ離れた長野の山中に遺体を遺棄

4月6日、長野県警に母親(76)の死体遺棄容疑で逮捕されたのは、宮崎県延岡市の無職・甲斐貴博容疑者(35)。捜査関係者によると、甲斐容疑者は3月24日ごろ、自分の車に母親を乗せて車で長野県内に訪れたという。

しかし、その後2人の行方が分からず、親族が警察に行方不明届を提出。4月5日に宮崎県警が宮崎県内で甲斐容疑者を発見し、保護した。

「甲斐容疑者は、自宅のある延岡から約650キロ余り離れた長野県阿南町の山中に母親の遺体を捨てたと供述。翌6日に遺体が見つかり、28日には母親に対する殺人容疑で再逮捕されました。甲斐容疑者は調べに対し、『殺害したことは間違いない』と容疑を認めています」(同)

格差社会が生む悲劇の連鎖

それにしても、宮崎から長野までは車でも1日がかりで、往復の高速料金も馬鹿にならない。徒労としか思えないが、犯罪ジャーナリストは「容疑者は母親が40歳を過ぎて授かった子供だけに、両親から溺愛されていたことが想像できます。その歪みが実母殺しにつながった可能性も否定できない」と話す。

5月10日は「母の日」だったが、カーネーションの花言葉は「純粋な愛情」。容疑者たちにはそうした感謝の念は、まるでなかったと言えるだろう。

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