【恐ろしき近未来】地球の海流が止まる! 欧州マイナス48℃・日本の魚介2割消滅の衝撃シナリオ

崩壊すれば欧州はマイナス48℃、米東海岸は水没リスク

AMOCが崩壊した場合の影響は地球規模に及ぶ。欧州では熱輸送が途絶えることで冬の平均気温が大幅に低下し、ノルウェーのオスロでは最低気温がマイナス48度に達する可能性があるという。英国ロンドンでも冬の気温がマイナス19度まで下がるとの試算もある。

一方、米東海岸では海面上昇が加速し、沿岸部の洪水リスクが高まる。また、AMOCが崩壊すれば南極海が炭素の「吸収源」から「排出源」に転じ、地球全体の温暖化が急加速するという最悪のシナリオも指摘されている。

日本——水産資源も2割超で消える可能性

問題は欧米だけに留まらない。食料輸入への依存度が高い日本にとっても、AMOCの弱体化は深刻なリスクをはらんでいる。

過去の研究では、AMOCの弱体化が最悪のシナリオで進んだ場合、世界の海洋全体の植物プランクトンを中心とする1次生産量が2割以上減少するとの試算が示されている。

プランクトンは水産資源の食物連鎖の根幹を担っており、その減少は魚介類の激減につながりかねないが、こうした海流変動の"予兆"は、日本近海でもすでに現れているという。

「宮城県気仙沼市では2026年初頭、ワカメの約9割が黄色く変色し、商品にならないまま廃棄せざるを得ない事態が起きた。海流の滞留による深刻な栄養不足が原因とみられており、漁業関係者からは『これまでで最悪の漁場環境』という声も上がっています」(社会部記者)

また、海流循環が崩壊した場合、被害は海産物だけにとどまらないと見られている。

「暖かい海水を運ぶ海流が止まって欧州北西部で寒波と大干ばつが発生すれば、農作物が不作になるのは必至。小麦やトウモロコシなど、世界の主食作物の耕作に適した土地が半分近く失われる可能性があるばかりか、低気圧の発生場所が変化し大干ばつや洪水など、世界各地で異常気象による農業被害が激増することは確実です」(前出・サイエンスライター)

地球規模の海流危機は、すでに私たちの食卓、そしてその声明に維持に暗い影を落とし始めているのである。

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