「災害報道は“大げさ”でいい」蝶野正洋が語る“テレビの役割”とSNS時代の危うさ【蝶野正洋の黒の履歴書】

蝶野正洋(C)週刊実話Web

物価高とエネルギー問題で変わる生活感覚

終わりが見えない紛争、原油不足に物価高と不安な報道ばかりで、今年のゴールデンウイークは行楽気分になれず、家でおとなしく過ごしたという人も多いかもしれない。

それに地震や津波、山火事などの災害も続いて、テレビのニュースやワイドショーなどでは、関連情報が集中的に流れることが多かった。大きな地震が起きると、テレビは被害状況を逐一報道するようになり、警戒や避難を促す強い文言が画面中に溢れる。これが必要以上に不安を煽るということで、一部の視聴者からは過剰報道という批判も出ていたけど、災害情報は大げさ過ぎるくらいでいいと思う。

地震は、揺れそのもので命を落とすことは少なく、その後に起きる津波だったり、火災による被害の方が大きい。だからこそ、発生直後から強い警告を続けることが必要なんだよ。

また、災害発生地域から離れた場所で生活している人たちにも、改めて地震に対する警戒を強めてもらう効果もある。それぞれの避難経路や場所の再確認、非常用持ち出し袋や食料の備蓄などの備えを見直す契機になるからね。

イラン紛争による原油不足も、自分たちの生活を見直すいいキッカケになったと思う。ガソリンの値段だけでなく身の回りの石油製品について考えるようになったし、節電やエネルギーの節約についても改めて意識が高まった。それに原油の調達を中東に依存している日本の現状を知ったし、他の調達手段や輸入ルート、代替エネルギーについて検討する必要があるなど、さまざまな問題も浮かび上がってきた。

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