「3年間も隠し持ち…」園田競馬7騎手の集団スマホ不祥事が暴いた"監獄ルール"の限界。JRA藤田菜七子の悲劇はなぜ繰り返されるのか

日本だけが厳しいルール!?

またしても、魔の「スマホ」がジョッキーたちの首を絞めた。

5月8日に兵庫県競馬組合が発表した、園田・西脇所属の騎手7名に対する「60日間」という異例の長期騎乗停止処分。その内幕は、競馬界のクリーンなイメージを根底から覆すほどに醜悪なものだった。

今回の不祥事がこれまでのケースと一線を画すのは、その「あまりに長すぎる違反期間」と「計画的な常習性」にある。

かつてJRAのスター、藤田菜七子を事実上の引退に追い込んだ「通信不祥事」の再来――。それも、地方競馬の雄・園田で起きたこの集団汚染は、単なる若者の火遊びでは済まされない深き闇を孕んでいた。

園田競馬を襲った「前代未聞」の大量処分!バス移動中もスマホを離せなかった7人

今回の事件の舞台となったのは、西脇馬事公苑から競馬場へと向かう「騎手移動用バス」の車内という、あまりに無防備な密室だった。そこで繰り広げられていたのは、ルールを嘲笑うかのようなスマホ操作の日常である。

驚くべきは、調査によって判明した違反期間の長さだ。中田貴士にいたっては、令和5年から「約3年間」もの間、監視の目を盗み続けていた。

大柿一真、鴨宮祥行、長谷部駿弥の3名も令和6年から「約2年間」。そして石堂響、大山龍太郎、さらには19歳の高橋愛叶までもが令和7年から「約1年間」、継続的にスマホを使用していたという。

1日や2日の過失ではない。数年にわたり、毎日当たり前のようにスマホを隠し持ち、ネットの世界に耽っていたのだ。

39歳のベテランから19歳の新人までが、口裏を合わせたかのようにルールを黙殺し続けた現場の緩みは、もはや「絶望的」と言うほかない。

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