近本骨折、ルーカスも腰部疲労骨折…今季故障者7人目の阪神に忍び寄る「連覇の落とし穴」

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
阪神は5月10日、イーストン・ルーカス投手(29)が腰部の疲労骨折と診断されたことを発表した。これで今季チームの故障者は早くも7人目に達した。 

「春季キャンプから遡れば、2月11日の紅白戦で石井大智投手(28)が左アキレス腱を断裂、豊田寛外野手(28)は右手首骨折。4月8日には伊藤将司投手(30)が左大腿部筋損傷で戦列を離れ、伊原陵人投手(25)も腰部の張りで先発ローテから姿を消した。
野手では近本光司外野手(31)が4月26日の広島戦(甲子園)での死球で左手首を骨折し、ドラフト1位・立石正広内野手(22)は右ハムストリングの筋損傷でリハビリ中だ。2リーです」(スポーツ紙担当記者)

被本塁打リーグワーストの投手陣に忍び寄る異変

打線の故障だけではない。投手陣にも深刻な数字が並ぶ。

「少し前のデータになるが、4月30日時点では26試合消化時点で投手陣が許した本塁打は21本とリーグワースト。リーグ5位の広島でも同時期は24試合で10本にとどまっており、昨季の阪神が同試合消化時に喫した被本塁打がわずか3本だったことと比べると、その落差は歴然だ。先発ローテを支えていた伊藤将司と伊原陵人の左腕2枚が相次いで戦列を離れたことが、特に大きく響いている」(同)

扇の要・坂本の出場機会激減が示す「もう一つの不安」

また、チームの内情を最も雄弁に示しているのが、正捕手・坂本誠志郎(32)の起用法の変化だ。プロ10年目の昨季は117試合で先発マスクをかぶってリーグ優勝に貢献し、ベストナイン・ゴールデン・グラブ賞を受賞。今年3月には初の日本代表(WBC)にも選ばれた名実ともに虎の正捕手が、今月の先発出場はわずか2試合にとどまっている。

才木とのバッテリーで2試合連続6失点を喫したことなどから、5月2日以降は6試合連続で伏見や梅野にスタメンマスクを譲る状況が続いており、ベンチから戦況を見守る時間が増えている。

坂本本人は「準備できないなら一軍にいる資格ない」と奮起の言葉を口にしているが、「扇の要が機能を失えば投手陣は崩れる」というのが球界関係者らの見解で、GW前に取材した記者も「正捕手と控えの実力差が大きいのが阪神の弱点」と指摘していたほどなのだ。

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