3億年生き延びたG(ゴキブリ)の急所はここ!! 繁殖前に仕留める“完全攻略法”【害虫予防最前線2】

実はキレイ好き、シロアリの親戚でもある

世界には約4000種のGが存在するが、そのうち屋内に侵入し害虫として扱われるのは全体の1%以下にすぎない。

日本に生息する約60種のうち、私たちが家庭で遭遇するのは主にクロゴキブリとチャバネゴキブリの2種だ。大多数のGは森林で暮らし、動植物の死骸を分解して土に返す、生態系にとって欠かせない存在でもある。

「バイキンの塊」というイメージが強いGだが、実は意外にも"キレイ好き"な面がある。自らの体を常に手入れして殺菌しており、テカテカと光る体表はその証拠だ。

とはいえ、下水や排水溝などを経由して家の中に入り込むため、赤痢菌・サルモネラ菌・コレラ菌といった食中毒の原因菌を運んでくることに変わりはない。
「本人はキレイにしているつもり」でも、人間にとっては迷惑極まりない存在なのだ。

また、実はGはシロアリやカマキリに近い仲間であることをご存知だろうか。カマキリとGは祖先が同じとされており、卵鞘(らんしょう)を作る特徴や平べったい体の構造がよく似ている。

さらにシロアリは分類上「ゴキブリ目」に属し、アリよりもGにはるかに近い存在だ。見た目がまったく違っても、血縁関係は近い――自然界は奥が深い。

乾燥・寒さ・気門への直撃が急所

「弱点が見当たらない」と心が折れてしまいそうになるが、3億年もの歴史を誇る強敵も、その生態を正確に把握してしまえば急所はいくつも見えてくる。

乾燥に極めて弱い:水さえあれば1カ月以上生きられる一方、水分を断たれると急速に弱る。湿気のない環境を保つだけで、Gにとって棲みにくい家になる。

寒さも大敵:活動適温は20〜30度で、10度以下になると動きが著しく鈍化し、繁殖能力も低下する。冬に姿を見かけない理由はここにある。

気門を塞がれると即死:腹部の気門に殺虫剤の有効成分(ピレスロイド系)が届くと神経が麻痺しショック死する。スプレーはGの腹に向けて噴射するのが正解だ。

狭い場所への依存が逆に弱点:腹と背中が触れるほどの隙間に潜む習性があるため、そういった場所を整理整頓するだけで居場所を奪うことができる。