ソフトバンク「総年俸80億円突破」でNPBがぜいたく税導入へ!佐々木麟太郎10億円契約の波紋

 

紳士協定を打破する「10億円契約」構想と日米争奪戦


とはいえ、バトルになれば日本側に勝ち目はない。

NPBが「契約金1億円+出来高5000万円」の上限を設けているのに対し、MLBは1位指名選手の契約金の相場が10~15億円。

2位でも数億円と桁が違うからだ。

しかし、NPBにも可能性はあるという。

日本の上限は、あくまで球団間の申し合わせによる紳士協定で、原則として法的拘束力を持たないからだ.

しかも、日米同時ドラフト指名は史上初のケース。

「ソフトバンクの孫正義オーナー(68)は新外国人の投資案件と捉え、例外的にMLBと同等の条件額を想定している。グループ企業の広告料も込めて10億円規模の契約になるのではないか。大学の本拠地、サンフランシスコ・ジャイアンツ以外の指名なら、ソフトバンクを選ぶという情報も伝わっている」(ソフトバンクグループ関係者)

ただ、そうなるとNPBの他球団との関係が崩れる。

コミッショナー制裁の可能性も…。

そこで浮上したのが「ぜいたく税」の揺さぶりだ。

ソフトバンクの法外な新人契約を止めさせるNPBの"抑止策"だ。


「ぜいたく税」導入の衝撃!格差是正と年金財源への転換


「ぜいたく税」は、チームの年俸総額が一定額を超過した場合、超えた額の一定額を課徴する制度。

チーム間の戦力均衡化を目的に世界中のプロスポーツで採用され、MLBも2002年に導入された。

昨季は総年俸の基準額を376.7億円に設定し、最高額658億円のドジャースは267億円(史上最高額)を納めた。

2位のメッツが144億円、3位のヤンキースが100億円など、計9球団が課された。

この制度がNPBでも採用されたら、果たしてどうなるか。

今季開幕前(3月22日時点)の球団別総年俸(本誌調べ、金額は推定)は、ソフトバンクが81億円。

これには"ドラ1"佐々木は入っていない。

2位が巨人で60億円、3位が阪神で53億円、4位が日本ハムで45億円、5位がDeNAで42億円、6位がオリックスで41億円、7位がロッテで39億円…そして12位の広島が32億円。外国人選手の契約が複雑なため、多少のずれはあるものの、最大で約2.5倍、50億円ほどの格差が生じている。