警察はなぜ1カ月も"泳がせた"のか…京都・結希くん死体遺棄事件、逮捕までの“裏シナリオ”

50人態勢で山中を包囲、「靴」「遺体」の順に発見

解析で絞り込まれた捜索範囲を、府警は4月12日、約50人態勢で集中捜索。学校から南西約6キロの山中で、結希くんのものとみられる黒い靴を発見した。

翌13日には学校から南約2キロ離れた山林で、死後数日以上が経過した状態で、あおむけに倒れていた結希くんの遺体を発見。靴と遺体は「別々の場所」に遺棄されており、遺体の発見を遅らせようとした可能性が浮上したのです」(週刊誌記者)

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16時間の"事実上の拘束"で自白、午前0時半に逮捕

遺体発見から3日後の4月15日朝、府警は容疑者の自宅を家宅捜索し、着衣など30数点を押収。同日、安達容疑者に任意同行を求め取り調べを開始し、約16時間後の翌16日午前0時半に正式逮捕に踏み切った。

「一部の法曹関係者からは『任意に値しない手法だ』と批判も浴びたが、捜査関係者は“供述が変遷しても問題ないよう証拠を集める”という姿勢で物証の積み上げを優先し、安達容疑者が言い逃れのできない状況を作り上げていった。こうした捜査が、逮捕後の調べで『衝動的に首を絞めて殺してしまった』との容疑者の供述を引き出し、遺体を複数箇所に移動させたことも認めさせたのです」(別の社会部デスク)

ドライブレコーダーの映像消去、スマホ位置情報の"裏切り"、そして16時間の取り調べ――周到に見えた隠蔽工作は、こうした府警の丹念な捜査の前に崩れ落ちていったのだ。