警察はなぜ1カ月も"泳がせた"のか…京都・結希くん死体遺棄事件、逮捕までの“裏シナリオ”

安達結希さん

京都府南丹市で小学生・安達結希くん(11)が行方不明になったのは、3月23日のことだった。

これに対し、義父・安達優季容疑者(37)が死体遺棄容疑で逮捕されたのは4月16日。1カ月近くの"空白"の間、京都府警は何をしていたのか—―スマホ解析、ドラレコ映像の不審な欠落、そして「秘匿捜査」という名の緻密な罠。逮捕劇の裏に隠された捜査の全貌を追った。

学校より先に「いなくなった」と電話した義父

警察がまず目を向けたのは、事件発生前後の容疑者の不自然な言動だったと言われている。

安達容疑者は3月23日、小学校が母親に「結希くんが登校していない」と連絡を入れるより前に、すでに関係先に「息子がいなくなった」という趣旨の電話をかけていた。学校からの連絡より先に異変を「知っていた」事実が、捜査の最初の火種となったのである。

「府警によると、容疑者は『3月23日午前8時ごろ、結希くんを学校近くで車から降ろして以降、行方が分からなくなった』と説明していた。しかし、学校の防犯カメラには結希くんの姿が映っておらず、この供述自体が当初から疑問視されていたのです」(全国紙社会部記者)

ドラレコの「不自然な空白」——意図的な削除か

また、こうした捜査の端緒に対して決め手となったのは、デジタルな証拠だった。

安達容疑者の車のドライブレコーダーの映像に、結希くんが行方不明になる直前の時間帯から「不自然な欠落」があることが判明。府警は容疑者が意図的に録画を停止、またはデータを削除した可能性があるとみていた。

身の潔白を証明するはずの証拠を、自ら消したとすれば、それ自体が致命的な疑惑と言わざるを得ないというわけだ。

「さらに府警は、容疑者のスマートフォンのアプリを解析。行方不明になった3月23日以降の位置情報の履歴を洗い出し、容疑者が立ち寄ったとみられる場所を特定していった。逮捕後、捜査関係者は共同通信の取材に『位置情報とドラレコだ』と捜査進展の核心を明かしたが、こうしたデジタル捜査が容疑者を追い込んでいったのです」(同)

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