「秋までもたない」高市政権の危機 麻生副総裁が「次は茂木」と公言する“ポスト高市”の現実味

古屋選対委員長を更迭 党内の高市不信感が増大

「今井氏の話もそうだが、高市氏への不信感が増大したきっかけは、衆院選で自民党に歴史的大勝をもたらした古屋圭司選挙対策委員長を衆院憲法審査会長に充てた人事ともいわれる。勝ちすぎた自民は比例名簿の登載者数が足りず、計14議席を他党に譲る事態となった。それに激怒した高市氏が選挙責任者の古屋氏を更迭したとみられています」(自民党関係者)

もっとも、高市氏は憲法改正に強い意欲を持つため、実力者の古屋氏を衆院憲法審査会長に充てた説はあるにはあるが、選対委員長は幹事長、政調会長、総務会長を含めた党4役の一角。「4役を外し、衆院憲法審査会長では割に合わない。やはり更迭だろう」の見方は根強くある。

ちなみに、後任の選対委員長には旧安倍派の西村康稔元経産相を起用した。西村氏は派閥裏金事件で経産相を辞任、党員資格停止1年の処分を受けている。

「独断専行する高市氏に嫌気が差し、距離を置く人が続出していると聞きます。反対に首相周辺にはご機嫌伺いの茶坊主ばかりともっぱら。高市氏はまるでトランプ氏をお手本にしているよう」(政界関係者)

首脳会談でフリーズした高市氏を救った茂木外相

そのトランプ氏が大きな山場を迎えるのは、11月の米連邦議会中間選挙だ。現在の混迷するイラン・中東情勢、米インフレなどから判断すれば、トランプ共和党は大敗が予想される。

「トランプ氏ベッタリで官邸の知恵者や党重鎮の意見を聞き入れず暴走したなら、高市政権は秋までもたない可能性もある」(同)

つまり、中東情勢が不安定のまま原油不足、価格高止まり、インフレが止まらない…となれば、「高市おろし」劇場が一気に幕開けする見立てだ。存在感を高めているポスト高市の有力候補もいる。

「自民党総裁選の決戦投票で高市氏と争った小泉進次郎防衛相にお鉢は回ってこないだろう。3位の林芳正総務相も選挙費用の不適切処理でもたついている。そこで急浮上したのが茂木敏充外相だ。自民内からは『米国やイランと対等に交渉できる』という期待の声が多い」(前出・自民党幹部)

3月の日米首脳会談。茂木氏もトランプ・高市会談に同席した。

「詳細は不明ながら、首脳会談の席でトランプ氏は『力による平和』に関する想定外の質問をし、高市氏に返答を求めた。高市氏はフリーズ、視線で茂木氏に助け舟を求めた際、茂木氏は完全フォロー。トランプ氏は茂木氏の答弁に大満足したそうです」(官邸記者)