金正恩総書記が指示5000トン級駆逐艦「張りぼて」黄金艦隊の驚愕実態

イランの教訓――燃料も制空権もない

さて、正恩氏は世界が注目するイラン情勢をどうみているのか。

「イラン海軍が運用を試みていた『ドローン空母』やイラン版『イージス艦』と呼ばれていた艦艇は、米軍などによる攻撃でいとも簡単に撃沈されています。同様に海軍力増強を掲げる北朝鮮の構想には、現実的な課題が山積している。
まず慢性的なエネルギー不足に直面している国が、燃料をどうやって工面するのか。産油国であるイランですら『ドローン空母』は商船を改造した低コスト艦に過ぎず、本格的な大型艦艇ではありません。北朝鮮が5000トンから8000トンの大型艦を継続的に訓練したり、運用するための整備能力や燃料を調達できるのか甚だ疑問です」(同)

イランの制空権は4月7日に合意された停戦前には米軍やイスラエル軍が掌握していたが、北朝鮮も制空権は脆弱だ。

「韓国の学生ら3人が飛ばしたドローンに、北朝鮮は南北境界線をやすやすと領空侵犯されている。衛星監視や精密打撃能力を有する米韓軍の空での優勢は明らかです。たとえ艦艇の建造が進んだとしても、実戦で生存するのは難しい。
イランの防空システムとレーダー迎撃システムであるロシア製の『S300』や、核施設の防護に使用される短距離SAMシステム(Tor)は、低高度で侵入してくる特殊ドローンを効果的に迎撃できませんでした。ベネズエラも同様で、中国とロシア製の防衛システムは、何の役にも立ちませんでした。
恐らく北朝鮮のレーダー指揮統制システムは、中国の技術(HQ9Bおよび電子部品)を導入しているか、その改造型でしょうから、実戦となると無力化するはずです」(国際ジャーナリスト)