【深淵ホラー劇場:映画界が封印した『G級の神々』】#6 後編:Jホラーに救われた異端児。血塗られたメイクの下に隠された「日本への愛」

イラスト/沙さ綺ゆがみ

*【閲覧注意】この記事はショッキングかつ不快な画像を含みます。

■孤独な少女時代とJホラーの救い

コリーの類まれな個性は、彼女の人生の歩みそのものの集合体と言える。恵まれた環境ではなく、父親のいない家庭で母親の手によって育てられた彼女は、うつ病や学校でのいじめに苦しむ辛い時期を過ごしていた。

そんな彼女が影響を受けたのは、『ヘルレイザー』や『エイリアン』、そして日本のホラー(Jホラー)である。特に『呪怨』や『リング』の影響を強く受けており、驚くべきことに彼女は『リング』に出演した真田広之の大ファンでもあるのだという。

■アメリカ・インディーズシーンへの提言と日本での休息

コリーが担当した映画

コリーはアメリカのインディーズ・ホラー業界の現状に危機感を抱いている。クラウドファンディングを利用して手を抜いた映画を量産する風潮がある中で、彼女は日本での映画撮影を通じて、自分の居場所を見出したと感じている。

「ドラマチックな演出はなく、1番を目指す欲望もない。すべてがアートハウス映画で、私は日本が本当に恋しいです」。彼女の言葉からは、商業主義に染まらない日本のアンダーグラウンド・シーンへの深い敬意が溢れてゆく。

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■止まらない挑戦、そして日本のファンへのメッセージ

精巧な切断メイク

現在テネシー州に在住するコリーは、エージェントの尽力により全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)主催の大きなオーディションにも参加し始めている。『Devour(貪る)』や、日本の妖怪を演じる『YOKAI: Book of Shadows』など、その活動は多岐にわたる。

過激な表現ゆえにSNSでの検閲や非難を受けることもあるが、彼女は「作品を薄めたら、自分自身も薄めてしまう」と、自らのルールを守り続ける。

2025年に来日し、中野ブロードウェイで鼻のピアスを回して仲間を笑わせた彼女は、日本のファンへこう感謝を告げる。「日本の皆さん、大好きです。素晴らしい人々との出会いや文化の共有は、かけがえのない経験です。また日本映画に出演できることを願っています。ありがとうございます❤︎」。

自らをアートにすることで、彼女はこれからも独自の道を突き進んでゆくことになる。

コリー・ディーアン・カウリー公式インスタグラム
https://www.instagram.com/corydeancowley
コリー・ディーアン・カウリー関連映画リスト(imdb)
https://imdb.com/name/nm14182842/

文・イラスト/沙さ綺ゆがみ

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