「箒」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


昔は神具でもあったとか

正解は「ほうき」です。

【箒の語源と漢字の由来】

「箒(ほうき)」は、地面や床を掃いて綺麗にするための道具です。

漢字の「箒」の成り立ちには、その素材と形が表現されています。

「竹」は、そのまま竹を素材として作られることが多いことを表しています。「帚」は布や草を束ねて手で持つ様子を描いた象形文字です。

もともと「帚」だけで掃除道具を意味していましたが、竹で作られたものが主流になったことから「たけかんむり」が付いた「箒」という字が一般的になりました。

語源については、ゴミを「はき出す」という言葉の「はき」が転じて「ほうき」になったという説や、「は(葉)を掻(か)き集める」ことから「はかき」が変化したという説などがあります。

【福を呼び込み厄を払う! 箒(ほうき)のトリビア】

●「神聖な儀式」としての掃除
古来、日本では「掃く」という行為には、汚れを落とすだけでなく「邪気を払う」という霊的な意味があると信じられてきました。そのため、箒は単なる掃除道具ではなく、神事に使われる「祭具」でもありました。

●「箒神(ほうきがみ)」の信仰
箒には「箒神」という神様が宿るとされ、安産の守り神として妊婦のお腹を箒でなでる風習や、逆さに立てて「客を早く帰す」おまじないに使われるなど、不思議な民間信仰が数多く残っています。

●「竹箒(たけぼうき)」の知恵
校庭や公園で使われる竹箒は、竹の枝の弾力性を活かして、落ち葉や小石を効率よく集めることができます。職人が一本ずつ枝の向きを揃えて束ねることで、使いやすい「しなり」が生まれます。

●「棕櫚(しゅろ)箒」の高級感
棕櫚という木の皮で作られた箒は、繊維が非常に細かくしなやかです。床を傷つけず、棕櫚に含まれる天然の油分がワックスのような効果をもたらし、畳やフローリングをピカピカに磨き上げます。