ホルムズ海峡の「機雷」が暴く日本経済の急所 米・イスラエルのイラン攻撃と「1リットル200円超」の衝撃シナリオ

高市早苗(C)週刊実話Web

2026年3月、中東の熱風が再び日本の平穏な食卓を焼き尽くそうとしている。

ペルシャ湾の入り口、世界のエネルギー供給の「頸動脈」とも呼ばれるホルムズ海峡で起きた軍事衝突。米・イスラエルによるイランへの直接攻撃と、それに対抗したイラン側による「機雷敷設」という禁じ手は、単なる遠い異国の紛争ではない。私たちの財布から、容赦なく現金を奪い去る「生活直撃の有事」へと変貌を遂げている。

最新の報道によれば、米軍は圧倒的な武力をもって、機雷敷設艦16隻を含む複数のイラン海軍艦艇を撃破・排除したという。トランプ政権による「断固たる処置」は、一見すると海域の安全を取り戻したかのように映る。

しかし、経済の専門家たちは一様に険しい表情を崩さない。なぜ、米軍が「勝利」し、機雷が「撤去」され始めているというのに、日本の物価高騰は止まるどころか加速の気配を見せているのか。その裏側には、現代経済が抱える構造的な「恐怖の連鎖」が潜んでいる。

「見えない爆弾」が止める物流の動悸

まず理解すべきは、海峡に撒かれた「機雷」という兵器の特異性だ。ミサイルや航空機による攻撃と違い、機雷は「そこに存在するかもしれない」という疑念だけで、巨大なタンカーを立ち往生させる力を持つ。

たとえ米軍が複数の敷設艦を沈め、浮かんでいる機雷を数個爆破したとしても、広大な海域のどこかに「たった一個」残っている可能性がある限り、民間の保険会社はタンカーへの保険適用を拒否する。

保険のない船は動けない。日本が輸入する原油の約8割が通過するこの海峡で、船足が止まるということは、日本という国家のエネルギー供給が文字通り「窒息」することを意味する。

野村総合研究所の試算によれば、ホルムズ海峡での原油輸送に支障が長期化するシナリオでは、国内のガソリン価格は約3割上昇して1リットル200円を超える。

これは単なる一時的な値上がりではない。輸送コストの爆発的な上昇が、物流の末端に至るまで波及し、あらゆる商品の価格を押し上げる「コストプッシュ型」のインフレを招いているのだ。

【関連】高市首相を襲う「ダブル外圧」! 中国のレアアース制裁とトランプ政権“死に体”の衝撃