大相撲人気を反映する大阪「タニマチ」の支援合戦

相撲協会公式サイトより

なにわの春を先取りする大相撲春場所(3月8日初日)が始まり、がぜん注目を集めている。

誰が今場所の覇者となるのか、どんなドラマが展開するのかと相撲ファンの興味が高まっているが、大阪は力士たちを支援する後援者を意味する「タニマチ」語源の地。

その昔、相撲会場のエディオンアリーナ大阪にも近い、谷町に住んでいた相撲好きの医者が力士から治療費を受け取らなかったことから熱心な後援者を「タニマチ」呼ぶようになったという。

その名に恥じず、今年も大阪のタニマチたちの支援合戦が熱を帯びている。

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負担がかからないようにミリ単位でこだわった...


45ある相撲部屋の中で「その恩恵を最も受けている」と関係者の間で評判なのが、横綱大の里(25)を擁する二所ノ関部屋だ。

この春、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)とパートナーシップを結ぶ大タニマチのアイ工務店が東大阪市内の温泉旅館『ホテルセイリュウ』の中に真新しい宿舎兼稽古場を建設し、提供したのだ。

これが名古屋、福岡に次いで3カ所目の施設で、稽古場の隅々まで二所ノ関親方の意向を反映した造りになっている。

「総2階建て。二所ノ関親方が現役時代に手首が悪く、なかなか思うように突けなかったテッポウ柱も『力士たちに負担がかからないようにミリ単位でこだわった』と話していました。稽古上がりに力士たちが入るサウナまで完備。土俵も、両国国技館で使用している本荒木田土を埼玉県の川越市から運んで敷き詰めてあります」(大相撲担当記者)

目下、2連覇中で史上最短タイの大関2場所での横綱昇進を目指す安青錦(21)が属する安治川部屋の支援体制も負けていない。

こちらのタニマチは米販売業者の幸南食料株式会社で、大阪・松原市の宿舎から、力士たちが毎日、大量に食べる米まで丸抱え。安青錦が番付会見を開き、綱取りの抱負を語った会場も同社内の施設だった。

「場所前、伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)の暴行事件があったが、春場所も入場券は早々に完売するなど相撲人気は上々です。贔屓の引き倒しにならなければいいが…は余計な心配でしょう」(同)

春場所は見どころ満載だ。

「週刊実話」3月19日号より一部内容を変更

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