WBC敗北ならトランプ大統領、今オフ「日米リベンジマッチ」計画を検討指令

ドナルド・トランプのインスタグラムより

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で米国が日本に敗れた場合、今季のワールドシリーズ後に「MLB選抜と日本代表によるリベンジマッチ」を行うプランが浮上した。

トランプ米大統領の指令というが、MLBはリスクが大き過ぎると混乱。

侍ジャパンにも影響が…。

2月24日に行われたトランプ米大統領(79)の一般教書演説。

ミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得したアイスホッケー男子代表が議場に招待され、トランプ氏が演説内で称賛した。

相手の42本のシュートのうち41本を止めたGK(ゴールキーパー)のコナー・ヘレビュイックへは、米最高位「大統領自由勲章」の授与を発表。

議場は「USAコール」に包まれた。

過去にもマイケル・ジョーダン、カリーム・アブドゥル=ジャバー(NBA)、タイガー・ウッズ(ゴルフ)などのスポーツ選手が、一般教書演説の中で引用紹介されたことはあったが、直接議場に招き、演説中に国家への貢献をたたえたのは前例がない。

「ホワイトハウス筋によれば、WBCで米国チームが優勝すれば、来年はその米国チームを議場に招待し、MVP選手に大統領自由勲章を授与する手はずだと。それほどトランプ氏も今、WBCの米国の優勝を楽しみにしている」(米メディア記者)

MLBは多国籍選手で構成するチームのリーグ戦。

その頂点となるワールドシリーズで優勝しても「米国の英雄」には結びつかない。

そこで国別対抗のWBCが注目されているのだ。

「大谷翔平(31、2025年シーズンMVP)、山本由伸(27、同ワールドシリーズMVP)=共にドジャース=を擁する侍ジャパンを、野球の母国・米国が木っ端微塵に打ち砕く。そうなれば国威発揚ムードが高まり、アメリカの威光を示せる。そこが狙い」(政治アナリスト)

トランプ氏にとって今年一番の重大案件が、11月3日に予定されているアメリカ合衆国の「中間選挙」だ。

連邦議会下院の全435議席と、上院100議席の3分の1が改選される。

過去の中間選挙では政権与党が苦戦する傾向があり、トランプ氏&共和党も楽観視できない状況だ。

エプスタイン文書の醜聞や同盟国にさえ容赦ない関税政策、ロシア・ウクライナ戦争、イランとの軍事的緊張…あれもこれも課題山積で、トランプ氏も頭が痛い。

「そこにWBCのV逸が加われば、さらに支持率が下がる。そこで浮上したのが、米国が決勝で日本に敗北した場合、『リベンジ米日決戦で雪辱』という保険策です」(同)

MLBのワールドシリーズは、10月末に終わる予定。

終了次第、準国家的イベントとして米国で米日リベンジ決戦という構想。

日米球界のシーズン日程、選手の負傷リスク、労使協定との整合性などを考えれば実現は容易ではない。

しかし大統領が関心を示している以上、MLBも選手会も無視できない。混乱するのは当然だ。

「トランプ氏は可能性の有無では発信しない。相手の行動を変えるために発言するのが常套手段。"嫌なら何が何でもWBCで優勝しろ"、という圧力と言える。もっとも優勝を確信しているからこそ、こんな無理難題を吹っかけているのでしょうが…」(米メディア記者)

米スポーツベッティングの最大手『ドラフトキングス・スポーツブック』の直近優勝オッズは、1番人気は米国の2.0倍。2位が侍ジャパンで3.5倍。次いでドミニカの3.7倍。これが米国内での評価だ。侍ジャパン70%、米国20%とノー天気な予想の日本国内とは違う。

米国は攻撃陣にMVP3回で今回、チームの主将を務めるアーロン・ジャッジ(33、ヤンキース)をはじめ、昨季両リーグ最多の60本塁打を放った捕手のカル・ローリー(マリナーズ)、さらに破壊力抜群のカイル・シュワバー&プライス・ハーパー(フィリーズ)など、威圧的な大砲が1番から9番まで連なる。

また、投手陣もア・リーグのタリク・スクーバル(タイガース)とナ・リーグのポール・スキーンズ(パイレーツ)という昨季のWサイ・ヤング賞投手、168㌔救援投手のメイソン・ミラー(パドレス)など、日本にはいないムービングファストボールを巧みに操る各チームのエース級がズラリ顔をそろえる強力布陣。

昨季限りで現役を引退したクレイトン・カーショウ(37、ドジャース一筋18年、通算成績223勝、防御率2・53、3052奪三振、3度のサイ・ヤング賞)が、期間限定で現役に復帰するのも大きい。

同僚だった大谷、山本を熟知しており、要所要所で米国選手にアドバイスできる。

「前大会2位で雪辱を期すマーク・デローサ監督の秘密兵器こそが、この男。実績に加え、人間味あふれる慈善活動と野球への情熱…大統領自由勲章の要素をすべて併せ持つ」(米スポーツ記者)

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前回大会の優勝メンバーと遜色なく、連覇は可能


一方、連覇が懸かる「侍ジャパン」は大谷、山本を中心に鈴木誠也、吉田正尚、菊池雄星、岡本和真、村上宗隆、菅野智之のメジャー組。

これに近藤健介、佐藤輝明、森下翔太、牧秀悟、宮城大弥、大勢らの国内組が加わる。戦力面では確かに前回大会の優勝メンバーと遜色なく、連覇は可能だ。

問題は井端弘和監督(50)を含め、コーチ陣にメジャー経験者が1人もいないこと。

ダルビッシュ有のベンチ入りも"排除"する異例の陣容。

逆に言うと、それだけAIを活用したチーム専属のデータ分析アナリスト陣に自信を持っているのだろう。

この戦略が「吉」と出ればトランプ大統領の腹案、米日リベンジマッチの出番となるが、果たして…。

「週刊実話」3月19日号より

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