【犯罪白書】被害総額3000億円超! トクリュウ暗躍詐欺が激増し、AIを駆使した詐欺が本格化か

「ニセ警察詐欺」だけで被害は約1000億円

「特殊詐欺でも、警察官を騙るニセ警察詐欺の被害は深刻です。認知件数は1万936件と、特殊詐欺全体の39.4%を占め、被害額に至っては約985億円と69.7%を占めた。いかに警察官が信用されているのかの裏返しで、犯罪者はそれを悪用しているのです」(全国紙社会部記者)

20~40代の被害者の大半は携帯電話での被害に遭っているが、70代以降の大半は固定電話となっている。1件当たりの被害額で最も多いのが70代1778万6000円、次いで60代1649万8000円、80代1345万4000円。

「現金のやり取りの8割が振込型となっており、このうちインターネットバンキングが最も多く4339件(約399億円)、次いでATMの3960件(約141億円)、金融機関窓口の357件(約59億円)となっています。普段はインターネットバンキングを使用しない高齢者なども、犯行グループに指示され、インターネットバンキングの口座を開設し振り込んでいた」(同)

SNS型投資・ロマンス詐欺は、「SNSなどを通じてやり取りを繰り返して関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益を出金するための手数料名目などで金銭を騙し取る、または恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などを騙し取る」手口。SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数と被害額は前年比でどちらも約1.5倍に達した。

SNS型投資詐欺の接触ツールとしては、インスタグラムが最も多く、次いでYouTube、LINE、フェイスブック、TikTok、Xと続いている。

「特に、YouTubeの増加が目立っており、前年の約21倍となっています。犯行グループは、ネット上にニセ広告を出してこれらのツールに誘導したうえで、ダイレクトメッセージなどでやり取りし詐欺を繰り返している。SNS型ロマンス詐欺の場合は、32・6%がマッチングアプリで誘導されており、やり取りする手段としては9割がダイレクトメッセージでした」(事件ライター)