トイレも作業も一緒 すきまバイトに現れる「通訳が必要な娘」と過保護すぎる母親の狂気

手錠か何かで繋がれてるんじゃない…

ちなみに、大学はどうしているのだろうか?

「入学当初は母親が付き添いで行っていたみたいですね。友人ができてからは大丈夫になったそうですけど、講義もオンデマンドやリモートのものばかりを選択しているらしく、極力大学には顔を出さないで済むようにしてみたいです。
『これでは就職が心配だ』ということで、すきまバイトで社会経験を積ませようと考えたようですが…無理なんじゃないかな。何しろ、休憩室で目の前にあるドリンクサーバーにお茶を取りに行く時もくっついていますからね」

すきまバイトには他にも女子大生が何人か来るそうだが、親元を離れてひとり暮らしをしている人がほとんどだそうで「みんな、不思議そうにしてますよ。呆れるを通り越して異次元の人間を見ているような感じ(苦笑)」だそう。

また、この母娘は月1ペースで今までに5回ほど勤務しているそうだが、「昨日も来ましたよ。手錠か何かで繋がれてるんじゃないかっていうくらい、くっついて行動していました。ちなみに娘の方は、いまだに他の人間と目を合わせることがありません」。

ここまで来ると「人見知り」というだけでは片づけられないような…。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。