リリーフ3人離脱、クローザー未定——大谷合流でも消えない侍ジャパンの不安

ソフトバンク戦の完封負けが残した"嫌な予感"

22日のソフトバンク戦は13対3で大勝したものの、翌23日は0封負け。国内組主体の打線が沈黙した格好で、本番さながらの強度を持つ投手陣相手にどこまで通用するかという不安は、簡単には拭えない。

大谷や吉田、鈴木らが加われば打線の厚みは増す。ただ、メジャー組は帰国直後で調整段階にあり、合流初日の大谷もフリー打撃は行わずキャッチボールと投手調整にとどめた。大谷合流の熱狂とは裏腹に、チームがまだ"本番仕様"に達していない現実もある。

2月27日・中日戦は「最初の審判」

そんな中で迎えるのが、27日・28日の中日との壮行試合だ。大谷が打席に立つかどうかは流動的だが、いずれにせよこの二連戦は侍ジャパンにとって"最初の審判"となる。

中日の先発には柳裕也が予告されており、制球力の高い右腕を相手に投手有利の展開も予想される。

ここで再び打線が沈黙するようなことがあれば、チームの精神的支柱が揺らぎかねない。逆に、国内組が柳を攻略し、大谷が存在感を示すような展開になれば、離脱の連鎖で沈んだ空気を一気に吹き飛ばす"号砲"となる。

菊池雄星(エンゼルス)も阪神・坂本誠志郎捕手とのバッテリーでライブBPに登板するなど調整を進めており、投手陣の仕上がりも注目点だ。

本番まで残りわずか。侍ジャパンはどこまで仕上がるのか

中日戦の後は大阪に移動し、3月2日・3日には京セラドームでオリックス、阪神との強化試合が控える。ここからは大谷らメジャー組の実戦出場も予定されており、ようやく"本番モード"に入ることになる。

そして3月6日、東京ドームで台湾との初戦を迎える(東京プールの開幕自体は3月5日)。ソフトバンク戦の完封負け、ブルペンの崩壊、主力の相次ぐ離脱——侍ジャパンは例年以上に多くの課題を抱えたまま本戦に突入することになる。

大谷翔平という絶対的存在が、チームを救う光となるのか。それとも、離脱の連鎖が象徴する"脆さ"が露呈するのか。

その答えは、本日27日のバンテリンドームで始まる。侍ジャパンの真価が、いよいよ試される。