リリーフ3人離脱、クローザー未定——大谷合流でも消えない侍ジャパンの不安

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大谷翔平が合流。それでもチームに漂う"ざわつき"

2月26日、バンテリンドームの空気が一変した。

チャーター機で帰国した大谷翔平(ドジャース)が全体練習に姿を見せ、選手たちが次々と挨拶に訪れた。近藤健介(ソフトバンク)とは日本ハム時代を思わせる笑顔のやり取り。カブスの鈴木誠也、レッドソックスの吉田正尚らメジャー組も揃い、チームの雰囲気は一気に明るくなった。

だが、その華やかな合流劇の裏側で、侍ジャパンの足元には不安が静かに積み重なっている。特に深刻なのが、救援陣の"崩壊"だ。

リリーフ3人離脱という異常事態。クローザーは誰が務めるのか

平良海馬(西武)は左ふくらはぎ肉離れ、石井大智(阪神)は左アキレス腱損傷、そして松井裕樹(パドレス)は左脚付け根の張りで辞退。いずれもブルペンの中心を担うはずだった投手たちで、松井はNPB通算236セーブ、MLBでも2シーズン125試合に登板した"絶対的守護神"候補だった。

過去2大会のWBC経験を持ち、今大会で唯一の3度目出場となるはずだったが、それもかなわなくなった。

この3人が一気に抜けたことで、井端弘和監督は急遽ブルペンの再設計を迫られている。候補として名前が挙がるのは、2023年WBC経験のある大勢(巨人)、プレミア12で活躍した藤平尚真(楽天)、NPB屈指のセットアッパーとして通算112ホールドを誇る松本裕樹(ソフトバンク)らだ。

しかしWBCはピッチクロックやピッチコムなどNPBとは異なる国際ルールが適用される特殊な舞台。短期間で最適解を見つけるのは容易ではない。

追加招集候補としては中日の金丸夢斗(23)が最有力とされる。予備登録に入っており、昨年の韓国との強化試合でメンバー入りするなど国際ルールの経験もある。

井端監督がかねてから高く評価してきた左腕だ。だが、そもそも「本来の守護神が3人抜けた」という事実そのものが、侍ジャパンの"脆さ"を象徴している。

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