昭和の常識は令和の非常識。孫娘の“水着姿”、個人情報を垂れ流す義実家との「子育て戦争」

娘を1人でトイレに…に発狂寸前

A子さん同様、栃木県に住むB子さん(29歳)も祖父母の孫に対する危機管理の甘さを訴える一人だ。

「生後3カ月の赤ん坊と4歳の娘がいます。私の出産で入院している間と産後で動けない時期は義両親(50代)が面倒を見てくれていて、ショッピングモールとかテーマパークに連れて行ってくれたようなんですが、娘を1人でトイレに行かせていたことが発覚して、発狂しそうになりました」

公衆トイレで子どもが事件の被害者になることは珍しくない。

「でも義母に言わせると『そんな事件は滅多に起こるもんじゃない』とか『もう4歳なんだから自立心を養う方が大切!』だそうで、私に対しても『母親が神経質だと子どもがおおらかに育たない』とか『被害妄想が過ぎる』と言ってくるんです」

公衆トイレをきっかけに子育てを巡る嫁姑戦争が勃発。そこへ義父(60代)が「じゃあ、今度からは俺がこっそり男子トイレに連れて行くから」とB子さんに耳打ちしたそうだが「それも絶対イヤ!」とB子さんは拒絶反応を起こしている。

これ以外にも「安全性の不確かな外国産の食材や添加物だらけのインスタント食品を平気で与える」「ご近所の井戸端会議で孫の個人情報(学校名や異性関係、悩みなど)を話題にする」などがあり、昭和や平成初期を引きずったままの祖父母の子育ては「価値観の相違」では片づけられない問題だろう。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。