ビッグローブが2460億円も架空計上! 前代未聞の巨額粉飾が9年間もバレなかった理由

反社会的勢力の関与はなかったか

「不正に関わったビッグローブに兼務出向するジー・プランの社員2人の動機は明らかになっていないが、①ビッグローブやジー・プランの業績をよく見せる②広告代理店や媒体代理店に資金を流出させてキックバックをもらうという疑いがあるのではないか」(全国紙社会部記者)

弁護士らによる特別調査委員会では、流出した330億円が2人に還流していないかも含め、調査を進めるとみられる。

「ビッグローブとジー・プランの取扱高が月数百億円に膨らむなどしており、’25年10月、会計監査人の指摘により調査が始まった。KDDIがリスク管理の観点から掲載代理店への発注を減らすよう指示したところ、広告代理店に資金が回らなくなり、ビッグローブ側への入金が滞り今回の不正が発覚した」(同)

長年不正が発覚しなかったことについて、松田社長は、「取引を裏付ける帳票があり、実際に資金も動いていたので、取引を正常なものと認識していた」と説明した。

KDDIでは今後も特別調査委での調査を継続し、3月末をめどに結論を出す予定。調査と並行し、グループガバナンスの見直しと強化、再発防止策、広告代理店や掲載代理店への損害賠償のほか、警察への相談も検討している。

循環取引について詳しい専門家は「ある意味、古典的な手口ではあるが、管理体制が杜撰だったと批判されても仕方がない。『広告代理店』や『媒体代理店』がどのようなところだったのか、反社会的勢力の関与はなかったのか、解明すべき点は多い。取引先が絡む話なので、特別調査委で調査するのは限界があり、KDDIは早期に警察に相談し、捜査当局の手に委ねるべき」と指摘している。

2460億円の架空取引とは、まさに“バーチャル”のような話だ。

『週刊実話』3月5・12日号より