「燕」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


軒先で子育て

正解は「つばめ」です。

【燕の語源と漢字の由来】

「燕(つばめ)」は、スズメ目ツバメ科に属する渡り鳥の総称です。

漢字の「燕」は、鳥の姿をそのまま描き出した「象形文字」です。

上部(廿)は、ツバメの「頭」を表しています。中央の「口」は「胴体」、左右の「北」に似た形は大きく広げた「翼」を表しています。

また、下部(灬)の通常「れっか」は火を意味しますが、この字では二股に分かれた「尾羽」の形を表現しています。

一般的な鳥を表す「鳥」や「隹(ふるとり)」の部首を使わず、ツバメ専用の形が作られたところに、古来からの親密さがうかがえます。

「ツバメ」という呼び名は、光沢のある黒い色から「つや(艶)」に鳥を意味する「め」が付いたという説や、土を食べて巣を作ることから「つちばみ(土食)」が転じたという説など、諸説あります。

【初夏の空のスピードスター!燕(つばめ)のトリビア】

●「時速200キロ」で急降下
ツバメは非常に飛行能力が高く、通常時でも時速40〜50キロ、獲物を追う急降下時には時速200キロ近くに達することもあります。その素早さを活かした剣技「燕返し」の由来にもなりました。

●水も食事も飛びながら
空中で飛んでいる虫を捕食するだけでなく、水面すれすれを飛びながら口を開けて水を飲むという、高度な飛行テクニックを持っています。

●天敵を避けるための家選び
ツバメがわざわざ人の出入りの多い軒下に巣を作るのは、カラスやヘビなどの天敵が人間に近づくのを嫌う性質を利用した「ボディーガード作戦」です。

●「1日300キロ」の長旅
日本で子育てを終えたツバメは、秋になるとフィリピンやインドネシア、ベトナムなどの東南アジアへ渡ります。数千キロの距離を、1日平均300キロ以上移動して旅をします。