「蒲公英」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


コーヒーや食用になることも…

正解は「たんぽぽ」です。

【蒲公英の語源と漢字の由来】

「蒲公英(たんぽぽ)」は、キク科タンポポ属の多年草の総称です。

漢字の「蒲公英」は、中国の薬草名がそのまま日本に伝わったものです。「蒲(ほ)」は、もともと「水辺の植物(ガマ)」を指す字ですが、ここでは「生い茂る」といったニュアンスで使われています。

また「公(こう)」は大きな、あるいは広く知られたという意味を含み、「英(えい)」ははなぶさ、つまり「花」そのものを意味します。

この三文字の組み合わせには、中国の古い伝説で「蒲(ほ)」という名の老人が、「公(公的な)」のような立派な薬効のある「英(花)」で、病気を治したという逸話に由来するという説があります。

ちなみに、「タンポポ」という呼び名の語源は、花の形が鼓(つづみ)に似ていることから、叩いた時の「タン・ポン・ポン」という音に由来するという説が最も有力です。

【黄金の野草! 蒲公英(たんぽぽ)のトリビア】

●「最強の雑草」としての生命力
タンポポの根は非常に長く、地面の下まで数十センチから1メートル近く伸びることがあります。これにより、乾燥や踏みつけに強く、ちぎれても根の一部が残っていれば再生できる驚異の生命力を持っています。

●江戸時代のガーデニング
江戸時代、タンポポは観賞用として非常に人気があり、黄色だけでなく白や、珍しい形のものなど、数百種類もの園芸品種が作られていました。

●「綿毛」の飛距離
風に乗った綿毛(冠毛)は、上昇気流に乗ると数百キロ先まで運ばれることもあります。パラシュートのような構造は、現代の空気力学の視点からも非常に効率的であるとされています。

●タンポポコーヒー
根を乾燥させて煎ったものは、ノンカフェインの「たんぽぽコーヒー」として知られています。香ばしさがコーヒーに似ており、健康飲料として古くから親しまれています。