「宥める」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】

怒りのピークをやり過ごす

●「泣く子と地頭には勝てぬ」
理屈が通じない相手や強引な権力者は、いくら宥めても無駄であるという諦めのことわざです。逆に言えば、それ以外の場では「宥め」の交渉が有効だったことが分かります。

●「外交」における宥和(ゆうわ)政策
国家間の対立において、相手の主張を一部受け入れることで衝突を回避しようとする外交姿勢を「宥和政策」と呼びます。歴史的には第二次世界大戦前の英仏の対独政策が有名です。

●「宥める」と「鎮める」の違い
どちらも落ち着かせる意味ですが、「鎮める(しずめる)」は騒動や混乱を力や権威で抑え込むニュアンスが強く、「宥める」は相手の心情に寄り添い、納得させるニュアンスが強くなります。

●「怒り」の賞味期限
心理学的に、人間の激しい怒りのピークは数秒から数分程度と言われています。その間に上手く「宥める」ことができれば、大きな争いを未然に防ぐことができます。