「宥める」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


子育てにはこうしたシーンが多いかも

正解は「なだめる」です。

【宥めるの語源と漢字の由来】

「宥める(なだめる)」は、怒りや不満などを和らげ、気持ちを落ち着かせることを意味します。

漢字の「宥める」には、広い心で包み込むような意味が込められています。「宀」は家や屋根、覆うことを表し、「有」はここでは「ゆったりしている」「広い」といった意味を含んでいます。

つまり、「屋根の下でゆったりと過ごす」、あるいは「寛大な心(広い屋根)で相手の過ちや感情を包み込む」という様子から、罪を許したり、怒りを静めたりすることを指す漢字になりました。

【宥める(なだめる)のトリビア】

●「許す」という意味も持つ
音読みでは「ユウ」と読み、「宥免(ゆうめん)」や「寛宥(かんゆう)」といった熟語にも使われます。これらは単に怒りを静めるだけでなく、相手の罪や過ちを広い心で「許す」という意味を持っています。

●「宥座(ゆうざ)の器」
孔子の説話に登場する、空の時は傾き、水を適度に入れると正しく立ち、水を入れすぎると覆る器のことです。慢心を戒め、中庸(ちゅうよう)の徳を説く言葉として知られています。

●「宥める」と「透かす」
子供をあやす際などに「宥め透かす(なだめすかす)」という表現を使います。機嫌をとりながら、こちらの言うことを聞くように導く、巧みな対人スキルの一つです。

●「動物」の宥めシグナル
犬などの動物は、相手の怒りを感じ取ると、目をそらしたり、あくびをしたりして「敵意がない」ことを示す「カーミング・シグナル(落ち着かせる合図)」を送ります。これも一種の「宥め」です。

●「宥める」際に有効な言葉
カウンセリングの世界では、相手を宥めるために「あなたの気持ちはよく分かります」という「受容」の言葉が最も重要であるとされています。