「芥子」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】

納豆に芥子が入れられる理由は…

●「芥子菜(からしな)」の黄色い花
春先に河川敷などで菜の花に似た黄色い花が咲き乱れていることがありますが、その多くは野生化した「カラシナ」です。葉にもピリッとした辛味があり、お浸しや漬物にして楽しまれます。

●芥子(からし)の色
ややくすんだ黄色を「芥子色(からしいろ)」と呼びます。江戸時代の中期以降、派手すぎず落ち着いた色合いとして、着物や小物のトレンドカラーになりました。

●「納豆に芥子」のルーツ
納豆に芥子を入れるのは、納豆特有のアンモニア臭を和らげるためだと言われています。現在では、醤油と芥子のセットが納豆の美味しさを完成させる定番となりました。

●「鼻ツン」を防ぐ裏ワザ
芥子を食べた時に鼻がツンとしたら、鼻から大きく息を吸うのではなく「口から息を吸って鼻から出す」と、辛味成分が分散されて少し楽になります。

●種子からは油もとれる
芥子の種子からは「からし油」が抽出されます。非常に刺激が強いため食用には向きませんが、かつては薬用や灯火用の油として利用されることもありました。

●「芥子(けし)」との使い分け
植物の「けし」も同じ漢字を書きますが、一般的に調味料を指すときは「芥子(からし)」、あんパンなどの上の粒を指すときは「芥子(けし)」と読み分けられます。どちらも「極小の粒」という共通点を持っています。