「芥子」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


こちらは熊本の名産品

正解は「からし」です。

【芥子の語源と漢字の由来】

「芥子(からし)」は、アブラナ科の「カラシナ」の種子を原料とする調味料です。

漢字の「芥子」には、その原料となる種子の「小ささ」が反映されています。「芥(かい・あくた)」は、もともとは「ゴミ」や「ちり」といった、小さく価値の低いものを、「子(し)」は種子や小さな粒を意味します。

つまり、「ゴミのように小さな種」という言葉の成り立ちから、極小の種子を持つこの植物に「芥子」という字が当てられました。

語源については、その味の通り「辛い(からい)」という言葉が名詞化したものです。かつては「加良志(からし)」などとも書かれましたが、中国から「芥子」の表記が伝わり、定着しました。

【鼻に抜ける黄金の刺激! 芥子(からし)のトリビア】

●「和からし」と「洋からし」の違い
和からしは「オリエンタルマスタード(セイヨウカラシナ)」のみを粉末にして練ったもので、非常に強い辛味が特徴です。一方、洋からし(マスタード)は、種類が異なる種を使い、酢や糖分、スパイスを加えてマイルドに仕上げたものです。

●練ることで初めて辛くなる
芥子の種子の粉末自体には、実は辛味がありません。水で練ることで酵素が働き、「アリルイソチオシアネート」という辛味成分が発生します。練ってから5〜10分ほど置くのが、最も辛味が引き立つタイミングです。

●お湯で練るのは厳禁
早く辛くしようと熱湯で練ってしまうと、辛味を作り出す酵素が壊れてしまい、苦味だけが残ってしまいます。ぬるま湯(40度前後)で練るのが、美味しく仕上げるコツです。

●「おでん」に添えられる理由
単なる味のアクセントだけでなく、昔は芥子に含まれる強い「殺菌作用」を期待して、屋台などで出される練り物と一緒に食べられるようになったという説もあります。