日本でラップブーム到来前の“韻革命”! 庄野真代『飛んでイスタンブール』の衝撃

庄野真代『飛んでイスタンブール』

【スージー鈴木の週刊歌謡実話第24回】
庄野真代『飛んでイスタンブール』
作詞:ちあき哲也/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀
1978年4月1日発売

タイトルに地名を入れる大胆さ

衆議院選挙も無事(?)終わったので、今週は、選挙に出馬した経験のあるシンガーの曲を取り上げたいと思います。

まずパッと浮かんだのは、やはり三原じゅん子。自民党から出馬し、参議院選挙で過去3回も当選している、今やベテラン議員といっていいでしょう。

比較的新しいところでは中条きよしを思い出しました。もちろん1974年の『うそ』の大ヒットで知られる彼。4年前の参院選に日本維新の会から出馬し、比例区で当選を果たしています。文教科学委員会というところで、新曲やディナーショーの宣伝をしたという珍妙なニュースも懐かしい。

では落選組では…。

みなさんもうお忘れかもしれませんが、庄野真代が2010年の参院選で当時の民主党から出馬、比例区で落選しましたね。

前置きが長くなりましたが、というわけで今回は、庄野真代最大のヒット『飛んでイスタンブール』(’78年)を取り上げます。

レジェンド・筒美京平による人懐っこいメロディや、船山基紀の民族音楽的アレンジも効いたとは思いますが、ヒットの最大要因は、ちあき哲也による言葉だったと思います。

まずは何といっても「イスタンブール」という具体的な地名を入れたタイトルでしょう。

このトルコ最大都市の名前、当時の日本では、ほとんど知られていませんでした。それでも、どことなくエキゾティックな感じがしてインパクトは絶大だったのです。

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