日本でラップブーム到来前の“韻革命”! 庄野真代『飛んでイスタンブール』の衝撃

エキゾティック路線がヒットしブレイク

加えて「イスタンブール」と「ルール」「ロール」「シュール」「フェアリー・テイル」…徹底的に「ル」で韻を踏む歌詞。

時代は、ライム(韻)を楽しむラップが、日本で一般的になるはるか前。にもかかわらず「♪飛んでイスタンブール 光る砂漠でロール」とまったく意味の分からない歌詞の少々強引な韻を面白がって、小6の私も、よく口にしたものでした(この曲を巡る当時の雰囲気については、拙著『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』〈ブックマン社〉をぜひご一読ください)。

結果、チャート最高3位、46万枚を売り上げるヒットとなり、また、続く『モンテカルロで乾杯』『マスカレード』などエキゾティック路線のヒットも続き、庄野真代の名は比例区ならぬ全国区となったのです。

そんな彼女、選挙には落選したものの、芸能活動に加えて、大学で教えたり、NPOを設立したり、子ども食堂を主催したりと、はたまたマラソンを走ったりと、実にアクティブに活躍しています。

私は昨年、彼女が出演するミュージカル『プラハの橋』を鑑賞したのですが、その若々しく美しい姿に驚いたものでした。あっ、最近は、見た目の話をしないのが「ルール」かしら。

最後に『飛んでイスタンブール』に関するトリビアを1つ。「♪光る砂漠でロール」と歌っていますが、実はイスタンブールに砂漠はない、そうです。

「週刊実話」2月26日号より

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スージー鈴木/音楽評論家

1966(昭和41)年、大阪府東大阪市出身。『9の音粋』(BAYFM)月曜パーソナリティーを務めるほか、『桑田佳祐論』(新潮新書)、『大人のブルーハーツ』(廣済堂出版)、『沢田研二の音楽を聴く1980―1985』(講談社)など著書多数。