【実録】1800万溶かした「愛欲地獄」の全貌! AI偽医師に嵌った淑女の悲鳴

画像はAIで生成したイメージ

「君と日本で暮らす家を買おう。庭には君の好きな花を植えて…」

その甘美な約束が、まさか奈落の底への招待状だったとは。いま、日本中で「ロマンス詐欺」の牙が一般市民を切り裂いている。

直近でも、青森県で50代の女性がSNSで知り合った男から「二人の将来のため」と投資を持ちかけられ、計1,100万円を騙し取られるという凄惨な事件が発生したばかりだ。

だが、その裏側で蠢く犯行グループの実態は、報道されている以上に狡猾で、冷酷だ。調査機関「ニューネクスト」の最新報告から、その“愛欲の処刑場”の全貌を紐解く。

「英国在住の日本人医師」という甘い毒

都内在住の50代淑女・Aさんが陥ったのは、まさに「地獄の底」へと続く一途な恋だった。

マッチングアプリで出会った男は、清潔感溢れる「英国在住の日本人医師」。仕事に誇りを持ち、亡き妻を想う寂しげな横顔…。その緻密な設定は、Aさんの母性本能と孤独を激しく揺さぶった。

「ニューネクスト」によると、2026年現在の詐欺師たちは、ターゲットのSNS投稿を数年分遡って分析し、好み・趣味・悩みまでを完全に把握した上で接触してくるという。

Aさんの場合、男はビデオ通話中に最新のAI(ディープフェイク)技術を駆使。リアルタイムで表情を変え、涙を流し、Aさんの言葉に深く頷いて見せた。

画面越しの穏やかな笑顔も、慈愛に満ちた声も、すべては資産を奪うために生成された「デジタル虚像」に過ぎなかったのだ。

「信頼の毒」で1,800万円が電子の藻屑に

二人の仲が深まった頃、男は「愛の証明」と称して、ある提案を持ち出す。

「二人の老後のために、共同の資産を作ろう。僕がやっている暗号資産投資なら、リスクなく家を建てる資金が作れる」

男の勧めで偽の投資サイトに登録したAさんは、最初に少額の利益を出金させられ、完全に“信頼の毒”を回された。

「自分だけは大丈夫」。そう確信した彼女は、長年蓄えた老後資金、さらに我が子の将来のための学資保険…気づけば計1,500万円という全財産を投資サイトへとつぎ込んでいた。そこから、詐欺師の本性が剥き出しになる。

「不正送金の疑いがある。マネロン防止の保証金300万円を払えば、全額戻せる」

パニックになるAさんに、男は画面越しに涙を流して訴えた。

「僕も口座が凍結された! 君が払えば、二人で助かるんだ!」

必死の思いでかき集めた300万円を送金した直後、男のSNSアカウントは消滅。愛したはずの男は、一瞬にして“電子の藻屑”となって消え去ったのである。

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