大谷カード4.7億円を超えた? ポケモンカード1枚が「25億3,000万円」になった理由とは

ホビーから投機商品に

大谷翔平の「50-50」記念カードが約4.7億円で落札され、スポーツカード史上最高額として話題になったのは記憶に新しい。

しかし2026年2月、その大谷カードをはるかに上回る25億3,000万円(約1,680万ドル)という異次元の価格で落札されたポケモンカードが登場し、世界中が騒然となった。

たった1枚のカードが、都心の高級マンションやプライベートジェットと肩を並べる。かつて「子どもの遊び」と見なされていた紙片が、いまや世界の富裕層が奪い合う“現物資産”へと変貌している。

世界に約40枚。“聖杯”と呼ばれるカード

今回25億円超えを叩き出したのは、筆を手にしたピカチュウが描かれた『ポケモンイラストレーター』。

1997〜‘98年に漫画雑誌「コロコロコミック」のイラストコンテスト入賞者だけに配られた副賞で、一般販売は一切なし。配布枚数は世界で約39枚とされ、「持っている=当時の入賞者」というレベルの希少性を誇る。

さらに今回の個体は、米人気YouTuberローガン・ポールが2021年に約527万ドルで購入し、ギネス世界記録に認定された“伝説のカード”。そのカードがわずか4年で3倍以上の価格になって再び市場に姿を現したというわけだ。

「世界に40枚」
「完璧な保存状態」
「すでに一度“伝説”になった個体」

この3つが揃ったとき、カードはもはや“グッズ”ではなく、現代の聖杯(ホーリーグレイル)となる。

なぜ『世界のショウヘイ』の5倍も高いのか

「いや、大谷翔平の方が凄いだろ」

そう思う人も多いだろう。しかし、投資家の世界では評価軸がまったく違う。

●不祥事リスクゼロの最強IP
スポーツカードは、怪我・成績不振・スキャンダルで価値が上下する。一方、ピカチュウは怪我をしないし、不倫もしない。ポケモンというIPは世界最大級のブランドで、価値が落ちる要素がほぼない。
そのため、投資家の目には「ポケモン=不祥事リスクゼロの安全資産」として映っている。

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