「蒲鉾」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


おせち料理でも定番

正解は「かまぼこ」です。

【蒲鉾の語源と漢字の由来】

「蒲鉾(かまぼこ)」は、魚のすり身を成形して加熱した加工食品です。

漢字の「蒲鉾」には、平安時代のスタイルがそのまま残っています。「蒲」は水辺に生える植物「ガマ」のこと。「鉾」は武器の「ほこ」を指します。

昔のかまぼこは、現在のような板に乗った形ではなく、竹串にすり身を巻き付けて焼いたものでした。

その姿が植物の「蒲(がま)の穂」に似ており、かつ「ガマの穂」が武器の「鉾(ほこ)」のような形をしていたことから、「がまのほこ」が転じて「かまぼこ」と呼ばれるようになりました。

実は現在、私たちが「ちくわ」と呼んでいるものこそが、元祖のかまぼこの姿なのです。

【板の上の芸術品! 蒲鉾(かまぼこ)のトリビア】

●「ちくわ」との逆転劇
もともと「かまぼこ」と呼ばれていた竹串巻きのものが、切り口が竹の輪に似ていることから「竹輪(ちくわ)」と呼ばれるようになり、後に登場した板に乗せるタイプが「かまぼこ」の名称を引き継ぎました。

●11月15日は「かまぼこの日」
平安時代の古文書『類聚雑要抄(るいじゅうぞうようしょう)』に、1015年の祝宴の膳にかまぼこが登場したのが最古の記録です。この「1015年」にちなんで記念日が制定されました。

●「板」がある科学的な理由
かまぼこが板に乗っているのは、単なる持ち手ではありません。木の板がすり身の余分な水分を吸い取り、逆に乾燥しすぎを防ぐという「天然の湿度調節」の役割を果たし、保存性を高めているのです。

●「日の出」を象徴する紅白
お正月の定番である紅白かまぼこ。赤(ピンク)は「魔除け」や「慶び」、白は「清浄」や「神聖」を意味します。また、その半円形が「初日の出」の形に似ていることから、縁起物とされています。