「紫陽花」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】

「あじさい寺」の由来は?

●「シーボルトとオタクサ」
江戸時代、ドイツ人医師シーボルトはあじさいを愛し、ヨーロッパに紹介しました。彼は愛する日本人妻「お滝さん」の名にちなんで、あじさいに「オタクサ」という学名を付けようとしたエピソードが有名です。

●毒があるため食べられない
あじさいの葉や茎には、青酸配糖体という毒性成分が含まれていることがあります。料理の飾りとして添えられることがありますが、誤って口にすると中毒症状を起こすため、注意が必要です。

●金運アップのおまじない
梅雨時にあじさいを逆さにつるすと、厄除けや金運アップになるという言い伝えが各地にあります。「商売繁盛」を願って玄関につるしたり、「婦人病除け」としてトイレにつるしたりする風習があります。

●カマキリの隠れ家
あじさいの大きな葉や複雑なガクの間は、昆虫たちにとって絶好の隠れ場所です。特にカマキリはあじさいの茂みに潜んで獲物を待つことが多く、子供たちの自然観察の定番スポットです。

●カタツムリとの共演
あじさいといえばカタツムリのイメージが強いですが、実はカタツムリがあじさいの葉を食べることはほとんどありません(毒があるため)。雨を避けるために葉の裏に張り付いている姿が、絵画的なイメージとして定着しました。

●「ガクアジサイ」が原種
世界中のあじさいは、もともと日本に自生する「ガクアジサイ」が原種で、それが海外に渡って品種改良され、手まりのような形の「セイヨウアジサイ」となって日本に逆輸入されました。

●「あじさい寺」の由来
鎌倉の明月院をはじめ、全国に「あじさい寺」と呼ばれる名所があります。これは、あじさいが挿し木で簡単に増やせることや、死者への供養として植えられた歴史などが関係しています。

●「ドライフラワー」としての魅力
あじさいは秋になると色が褪せて「秋色あじさい」と呼ばれるアンティーク調の風合いになります。この状態を活かしてドライフラワーにすると、インテリアとして長く楽しむことができます。