「紫陽花」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


金運にも効果あり?

正解は「あじさい」です。


【紫陽花の語源と漢字の由来】

「紫陽花(あじさい)」は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。

実は漢字の「紫陽花」は、ある「勘違い」から定着した珍しい経緯を持っています。平安時代の学者・源順(みなもとのしたごう)が、唐の詩人・白居易(はくきょい)の詩に登場する「紫陽花」を、日本のあじさいのことだと思い込んで当てはめたのが始まりです。

白居易が詠んだ「紫陽花」は、実は別の未知の花(ライラックの一種という説も)でしたが、漢字の美しさから日本でそのまま定着しました。

語源については、青い花が集まって咲く様子から「あづ(集まる)」に「さゐ(真藍:青い色)」が付いた、「あづさゐ」が転じたものという説が有力です。

【七変化する梅雨の主役! 紫陽花(あじさい)のトリビア】

●「土壌の酸性度」で色が決まる
あじさいの花色は、土が酸性なら「青」、アルカリ性なら「赤(ピンク)」になります。これは土中のアルミニウムが吸収される度合いで変化するためで、いわば天然のリトマス試験紙のような役割を果たしています。

●「花」に見えるのは「ガク」
あじさいの美しい花びらのように見える部分は、実は葉が変化した「装飾花(そうしょくか)」と呼ばれる「ガク」です。本当の花はその中心にある小さな粒のような部分で、ひっそりと咲いています。

●別名は「七変化(しちへんげ)」
咲き始めから終わりにかけて色が次第に変化していくことから「七変化」や「八仙花(はっせんか)」とも呼ばれます。その移ろいやすさは、古くは「浮気」の象徴とされたこともありました。

●「万葉集」にも登場する
あじさいの歴史は古く、日本最古の歌集『万葉集』にも二首だけ詠まれています。当時は今ほど華やかな存在ではなく、雨の中でひっそりと咲く質素な花という印象だったようです。