太平洋側で“30年に一度”の雨不足 カラカラ状態の乾燥が各方面に影響

画像はAIで生成したイメージ
この冬は日本海側の豪雪と裏腹に太平洋側はカラカラ天気、空気の乾燥による山火事の消火活動や、水不足による物価高騰など各方面に影響が及びそうだ。

富士五湖の一つの山梨県・河口湖では、今年に入ってから1ミリ上の雨が降っておらず、1月初旬までの60日間の総雨量は平年の約30%。例年にないほどの水量低下となっている。

「河口湖はワカサギ釣りで知られているんですが、川から栄養がある水が流れてこないため魚が成長しない。水がないから卵を産むこともできない。ワカサギの不漁が深刻になっています」(旅行代理店業者)

雨不足で生活に支障が出ているのが福岡県だ。

水道用として使用されている筑後川水系の江川・寺内・小石原川の3つのダムの貯水率は16.8%(1月29日時点)と、この時期としては過去最低を記録。県が節水を呼び掛ける事態となっている。

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水不足で農家が大赤字に

「群馬県富岡市にある大塩湖でも貯水率が1月下旬に約27%まで低下。この貯水池から農業用水を引いている農家は、深刻な水不足に悩まされています。富岡周辺は今が旬のネギ栽培が有名ですが、水不足で農業用水が使用できず水道水を代用している状況です。その量は、各農家で1日約300リットル。水道水は高い上、水を運ぶ運送費もかさみますから、大赤字のようです」(農業ライター)

水不足でネギなどの野菜の栽培を断念する農家も続出していることから、早くも春野菜の価格高騰が懸念されている。

さらに、雨不足で空気が乾燥しているため、山火事が相次いだ。1月8日に山梨県上野原市と大月市にまたがる扇山、11日には神奈川県秦野市の山林で山火事が発生した。

「秦野市の山火事は、発生3日目で鎮火し、延焼は約1ヘクタール、上野原市の場合は発生17日目にやっと鎮圧。焼損面積は約396ヘクタールにも及びました」(防災アナリスト)

1月20日、気象庁は「2月から4月まで西日本の太平洋側を中心に30年に一度の記録的な雨の少なさになる可能性」を指摘した。

“恵みの雨”はいつの日か。

「週刊実話」2月19日号より