金正恩総書記への「娘のキス」全国放映 若者に広がる不満

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新年を迎えた北朝鮮の中央当局は、各道の青年同盟(社会主義愛国青年同盟)組織に対し、若者の間に流行している資本主義的な“乱れた行動”を根こそぎ一掃せよとの指命を発した。

「主なターゲットは2つです。第1に無彩色を中心とする従来の労働服規定に反し、派手な色合いのカラフルな出で立ちで歩く青年たち、第2に公衆の場や路上で人目をはばからず恋人と手をつないだり、キスをしたりするなど大胆な愛情表現を行う青年たちへの取り締まり強化です」(北朝鮮ウオッチャー)

ところが、この統制を否定するような御仁が現れた。他ならぬ金正恩総書記本人である。

「新年慶祝公演を放映した朝鮮中央テレビの番組内で、娘のジュエ氏が父である正恩氏の頬に口づけをする場面が映し出されたのです。これに対して『わが国の風習ではなく、西側の表現ではないか』といった冷ややかな反応が沸き上がりました。これまでにも親子が腕を組んで歩く姿や、正恩氏がジュエ氏の頬に触れたりする場面がたびたび放送されてきましたが、若年層は今回の行動に、『俺らはダメで、最高指導者の娘ならいいのか』との声が上がったのです」(同)

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正恩氏のロシアに対する「恋愛」は「悲恋」に終わる可能性

一方、ロシアのプーチン大統領の演説が北朝鮮国内で波紋を呼んでいる。

1月15日、モスクワのクレムリン宮殿で開かれた駐ロシア大使の信任状捧呈式でプーチン氏は、「過去、ロシアと韓国は実務的なアプローチを維持し、貿易やビジネス分野で本当に良い成果を上げてきた」と述べた上で、「韓国との関係が回復することを期待している」と衝撃的な見解を示したのだ。

「この発言が正恩氏に不快感を与えたのは間違いありません。ロシアと北朝鮮は軍事面で急速に接近したものの、北朝鮮側は派兵の対価を十分に得られていない。こうした中でロシアと韓国の接近の兆しが伝わり、正恩氏は焦燥感を一層強めたはず。正恩氏のロシアに対する『恋愛』は『悲恋』に終わる可能性が出てきました」(外交関係者)

正恩氏を慰めるのは、娘の接吻しかない。

「週刊実話」2月19日号より